肝臓病の世界的権威である岡上先生を囲んで脂肪肝の勉強会で盛り上がりました

　１年間在宅療養していた患者さんが午前３時に永眠されました。前日、何か様子が違うという看護師の報告を受け、前夜帰宅前にのぞいたのですが意識もあり、私もまさか今夜とは思いませんでした。しかし、午前３時に息を引き取り、私に電話連絡して頂いたのはなんと午前９時でした。「先生は今日は休みだから遅くまで寝ているかもしれない」となんんと６時間も待ってから電話してきたのです。娘さんの優しさが身にしみました。お母さんも昨年、自宅で看取りましたからその経験ら少し余裕があったのでしょうか。6時間。亡くなったのに家族の意思で電話を待って頂いた時間としてはこれまでで最長でした。　

  夜は大阪で、肝臓病の世界的権威である岡上先生を囲んで脂肪肝の勉強会でした。Ｂ型、Ｃ型肝炎の時代は去りつつあります。これからは日本に1100万人いる脂肪肝の時代です。お酒も飲まないのに脂肪肝がある人の１０％は悪性の脂肪肝（ＮＡＳＨ）で、これは命に関わる重大な病気です。最近ハマっている鉄について質問しました。Ｃ型肝炎は瀉血療法（徐鉄療法）で改善するが、ＮＡＳＨではどうなのか？答えはノーでした。