訪問看護師さんは「まだ生きているひとをおくるおくりびと」。今日も末期がんの人を、訪問看護師さんに看取って頂きました

　映画「おくりびと」がアカデミー賞を取って喜んでいます。昨年のブログにも書きましたが、涙が止まりませんでした。毎日のように看取りがあります。平然とした顔でやっていますが、人間ですから心は傷ついています。この映画を見るとそんな自分とモッくんがダブります。そうです。モッくんは「亡くなった方のおくりびと」でしたが、訪問看護師さんは「まだ生きているひとをおくるおくりびと」です。昨日、あと1日という患者さんの体を拭いている訪問看護師さんの姿を見た時、まるで映画のシーンのように荘厳に感じました。まだ生きているのですが。そして午前中、予想どおり、たまたま訪問中の訪問看護師さんに看取って頂きました。

　午後は、在宅ミーテイングのあと、第7回尼崎地域医療連携・勤務医委員会の委員長として司会をしました。委員会のプロジェクトにはまだまだ難問が横たわっており熱心な議論が展開されました。それでも何とか、4月にはプロジェクトを完成させたいと思います。その後は、某企業で「お酒と肝臓」について講演し、２社の産業医業務、安全衛生委員会や健康相談業務をしました。嵐のような夜診を終えると、またまた、末期がんの方２人を訪問しました。肺がんと舌がんの患者さんです。