関西労災病院と胃がん化学療法の地域連携についての懇談会

　診察を終えて、あるがん患者さんを往診しました。今日は病院の定期受診日だったのですが３時間待っている間にすっかりくたびれて帰ってきたその患者さんは不機嫌でした。全身状態が低下したがん患者さんには、大病院の外来受診自体が寿命を縮めます。

　その後、関西労災病院と胃がんの化学療法の地域連携についての懇談会に出席しました。早期胃がん術後の化学療法を地域の開業医とパスを作って一緒に診ようという呼びかけです。普段から２股医療を提言している私としては大賛成です。ついでに最近、病院に紹介しても開業医に帰ってこない患者さんが多いことを指摘しました。患者さんを抱え込んでおいて「忙しい、忙しい」では自己矛盾です。これからのがん医療は病診連携抜きでは考えられません。また、今後の在宅医療は緩和医療のみならず、化学療法の研修抜きではあり得ないという思いがますます強くなりました。

帰りに、入院中の母親を見舞いました。