今日から３日間、
某メデイアに再び密着取材していただきます

  今日から３日間、某医療ジャーナルの記者さんが再び密着取材していただきます。おそらく「長尾はあちこちで偉そうなことばかり言っているが、本当に仕事をしとるんかいな？」という素朴な疑問を解決するための取材だと思います。外来診療、会議、ミーテイング、私のすべてに張り付いて取材して頂きました。

  今日は病院から家に逃げ出してきた患者さんがいました。何気なくある病院に入院したら縛られて、寝たきりにされ、植物状態だの脳死だのと説明されたが、どうせ死ぬなら家で死なせたいという子供さんが強引に家に連れて帰ってきたところを訪問しました。「家に帰っても開業医にはこんな患者はよう見ないわ」と散々嫌味を言われて、嫌がらせに高カロリー輸液のルートをわざわざ抜いての退院です。

　その病院の医師は在宅医療を全く知らないようで、在宅医＝詐欺師のように思っているようです。美談で済まない在宅医療の現実、なかなか見られない丁度いいシーンを取材して頂きました。家に帰った直後から患者さんはそれまで病院でみせたことのない笑顔と会話が始まりました。家族がとても喜んでくれたことがとても嬉しかった。夜にも訪問しました。

　その他、夜の定期往診、胃ロウ交換などを終えて、取材記者さんと一緒に食事を終えると深夜１時でした。そろそろ寝ようかなと思ったら、緊急往診依頼が入りました。予期せぬ急変で、救急搬送しました。さすがに記者には帰って頂きましたが、結局、私が寝れたのは４時でした。余りのハードさに驚いたことと思います。