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4月23日(木)
2009年04月23日(木)
今夜は不眠症に関する勉強会
今夜は、当院の坂本先生と一緒に大阪回生病院の谷口先生(睡眠学専門)の講演を聞きました。よく「眠れないで死んだ人はいない」と言われますが、断眠実験では動物は寝ないと死ぬそうです。また人の不眠記録は11日だとか。睡眠不足は、実は認知症とも関係しているとも。
一晩徹夜すると、アルコールの血中濃度はビール1?2本(0.05%)ぐらいに上がるそうです。当直明けの外科医に手術してもらうのが怖くなりませんか?しかしこのような医師の過重労働で日本の医療は支えられているのが現実です。ちなみに私は2日寝ないで、内視鏡手術をしていました。昨日、奈良で医師の過重労働を認定する判決があったので、今後は勤務医の労働条件が変わるかもしれません。一方、過労死された小児科医の故中原先生の裁判が続いていますが、まさに現在進行形の公判にも多いに関係するお話でした。
なお不眠があるとアルコールの血中濃度が上がり易いとのお話は、今日たまたま、スマップの草なぎ君が公然わいせつ罪で逮捕された報道と強く関連する話に思いました。すなわち仕事が多忙で不眠となり、同じアルコールを飲んでも血中濃度が上がって前後不覚になっていたのかなと連想してしまいました。
ムズムズ足(レストレレスレッグズ症候群)は夜になると足がムズムズして睡眠薬を飲んでも眠れない病気です。小さい頃、私自身がこの病気でしたが、これにドーパミン作動役が奏功します。レム睡眠異常行動症という病気は、夢内容に一致した異常行動が見られる病気で、ランドセン、リボトリールという薬が効きます。これはパーキンソン病、レビー正体、多系統脳委縮などの初発症状であることがあります。
「不眠症はうつの初発症状であることが多いから、SSRIの積極的併用を」という日曜日のうつ病の勉強会の要旨には谷口先生は懐疑的でした。大変、勉強になりました。
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