今夜も午前３時半に７年間闘病した末期がん患者さんがご家族に見守られて静かに息を引き取りました。私は、結果的に２日連続のほぼ徹夜となりました。看取ったあと、ご家族とともに患者さんの人生の物語を小１時間かけて振り返り、死亡診断書を書いて一息ついてから車に乗りました。武庫川の橋の上にさしかかると、西の空にオレンジ色の大きな満月が見えました。暁の満月です。

　
　この暁の月を年に数回（のみ）見るのが「在宅医」という職種ではないかと思います。さすがに２日連続のほぼ徹夜は５０を超えた体にはキツイ。しかし私も運がいいのか悪いのか、２日ともたまたま（ホントたまたま）お酒を飲んでなかったので、ご臨終にすぐに車で駆けつけることができました。

　
　昼は、出版社と禁煙本の最終打ち合わせ。夜は、糖尿病学と循環器病学の合同勉強会でした。