早朝から緊急往診３件、緊急入院２件。風邪外来は１０人程度

　早朝から１０本以上携帯電話が鳴り続ける。救急当直で乱れた生体リズムがまだ戻っていないので起こされると辛い。３時に起きる患者さんにすれば６時は立派な朝だから、さわやかに「おはようございます」と言われる。これが２、３回続くとおちおち寝ていられなくなる。性の睡眠不足だ。５時間ぐらいだが、５時間は早死するらしい。

１件目の緊急往診は９４才女性の脳梗塞。２件目は認知症、栄養不良、家に火を付けると騒いでいる。２件とも入院させました。３件目は髄膜炎が完治しないまま、せん妄のため病院から無理やり帰らされただろう患者さん。衰弱のため全く立てない、話せない、介護保険もない、ベッドもない、吉幾三の歌ではないが、本当に「なんにもネエ」。ひどい話だ。在宅に捨てられた患者さんだ。さっそく精鋭部隊の看護師と特殊部隊のケアマネを投入して情報収集と午後から検査。てな具合で、インフルエンザ騒動のさなかでも、末期がんなどの在宅医療は粛々と遂行されています。

　今日の屋外の風邪外来は１０人。分離したことで喜んでもらえる患者さんが沢山いました。こんな騒動は早く収まれ！！

　と、思いながら往診車のＴＶをふと見ると東大の上先生が出て話していました。今日は梅村議員も人気番組の収録があるそうです。医療崩壊に正面から立ち向かってほしい。