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5月21日(木)
2009年05月21日(木)
昨夜から、尼崎市休日夜間診療所での当直業務に従事しました。これは医師会員の義務です。講演などで忙しい時は当院の若い医師に代わってもらいますが、今日の非常時にはさすがに出務しました。午前零時位までは沢山の発熱患者を診ました。
尼崎医師会が運営する休日夜間診療所では、先週から外に机を並べて入口にテントを張り、屋外での発熱外来を始めています。腹痛患者などは中で診ますが、発熱患者さんは屋外テントでの診療となり、行ったり来たりします。しかし深夜零時以降は患者さんは次第にまばらになり、結局A型インフルエンザは一人でした。未明に在宅の末期がんの方が亡くなられたという連絡がありました。当直業務が明けてから死亡診断書を書きに向かいました。
24時間以上働き続けるのは50才を超えるとさすがにきついです。ようやく布団に入っても携帯電話が鳴り続けるのは在宅医の宿命でしょうか。なんだか命を削っている感じがします。クリニックの仕事と数々の公職の両立は結構大変です。しかし開業医が交代で出務する休日夜間診療所なぞを見てもわかるように、医師会はキチンと社会貢献をしています。理事の先生方は最前線に出て丸腰で戦っています。しかしその医師会を巨悪だと決めつける、マスコミや学者にも少しは見てもらいたい現場です。
非常時には、お上は役に立ちません。阪神大震災の時に身にしみて感じました。お上が動いてくれた時は大切なことはもう終わっていました。震災当日に自衛隊のヘリを飛ばしてくれていたら何人の人が救われたでしょうか。一方、政治家とのホットラインが最も役に立つようです。本日さっそく梅村議員事務所からマスクの納入可能な卸業者を教えていただきました。
蔓延期以降は情報が錯綜して矛盾した指示が飛び通います。大筋は従いますが、よくわからない点は誰も分からないのです。多くの情報を集めて、結局は自分たちの頭で考えて動くしかありません。大震災の時と同じで、お上はあてになりません。現場の知恵が最も大切です。
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