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恐喝入院のはずが今夜は着信拒否に会ってしまい失敗。その後、大阪の愛国心溢れる候補者さんと終電まで熱く飲みました。

2009年07月23日(木)

昼間は出版社と打ち合わせ。拙書「町医者冥利」の改訂版の企画を練りました。

19 時ころ、今朝看取ったばかりの若い患者さんの親からの電話がありました。娘が亡くなったショックで癒着性の腸閉塞を起こしたようです。私がすぐ横にある某 公立病院に電話したら、若い内科当直医が出てきて偉そうに言います。下手に出てひととおり事情を説明すると「腸閉塞は外科だから内科では診れません」と言 いました。「手術は必要ありません。絶食と点滴だけで充分です」と説明すると、今度は「ベッドがないから受けられません」と言い断ってきました。嘘つけ、 ベッドがあることは知っているぞと、電話をかけ直すと今度は管理当直と名乗る外科医が出ました。「ベッドは確かにあるが、腸閉塞は内科の病気だからダメ だ」と言いました。「内科当直は外科だと言うから外科に頼んでいるんだ。どちらでもいいではないか」と、食い下がると、「その内科当直医を呼び出して再度 頼んでくれ」とのこと。要するに、院内たらい回しが始まった。再再度、内科当直医に電話すると、今度は処置中で電話に出られない、との返事。そこから何回 電話しても出なくなった。ちょっと恐喝を使ったら、今夜は着信拒否で返されてしまった。要するにこの研修医は最初から診る気がないのだ。長年の勘で、その 気があるのかないのか最初の10秒で分かる。たいていは恐喝してごり押しで入院させてきたが、今夜は着信拒否という新しい手を使われてしまった。それかれ で2時間近く経過。結局、患者さんは、20kmも離れたが大学病院に救急搬送されました。明日、子供の通夜が自宅の目の前であり、目の前が公立病院なの に、その事情を何度説明しても、僕の頼みを無視し続けた研修医?を恨みました。この医者には労働問題は関係ない。ただただ働きたくないのだ。公務員体質の 医者は最低だ。こんな医者は医者をする資格はない。当直をさせている病院にも少しは考えて欲しい。本当なら実名告発したいが、私も年なのでこれくらいにし ておこう。

そ の後大阪選挙区から立候補している、知り合いのある候補者さんの事務所を訪ねました。彼と出会ったのは半年前。関岡英之氏の名著「奪われる日本」をめぐっ て意気投合しました。年次改革要望書に従って行われただけの一連の政策の本質を知っている議員さんが一体何人いるのでしょうか。そんななか、彼は真摯に政 治努力を続けてきました。ガード下の焼鳥屋の外の小さなテーブルを囲んで、そんな真面目な議論を深夜までしている2人は、はっきり言って変です。僕が「君 は変な人だね」と言うと、「先生の方がもっと変ですよ」と言い返されてしまいました。彼の健闘を祈って改札で恋人のように別れました。

 大阪の郊外から終電の各駅停車を乗り続いで帰宅すると午前1時でした。

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