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早朝に肺がんの在宅患者さんが逝く。夜は東京でリウマチの勉強会

2009年07月25日(土)

  早朝に肺がん患者さんが逝かれ往診しました。今週は結局4人の在宅患者さんが逝かれました。書きませんでしたが在宅で5年間診た認知症の患者さんも脳出血 で病院で亡くなられました。僕が好きだった患者さんです。寂しい。医者といえども人間ですから大声で泣きたくなります。今朝逝かれた患者さんは、見事なタ バコ病でした。少なくとも2、3日前までタバコを吸っておられました。私が訪問すると慌てて紙に押し付けてタバコの火を消していました。一応、悪いとは 思っておられるのだなと思いましたが、いまさら何も言いませんでした。大学病院から末期で紹介されて1年、外来から在宅になって丁度3週間でした。

 午前中に禁煙関連の患者さんが7名来ました。3名が新患さんです。嬉しいし予防医療はやりがいがあります。

  午後から肺気腫で酸素を吸いながらタバコが止められない、別の在宅患者さんを訪問し、ご家族と小1時間、今後の禁煙治療について話しをしました。チャンピ クスを半量のませると少しはタバコの本数が減りますが、変則的な使用法です。「酸素を外して息苦しくすればタバコが止められる」と、禁煙仲間のメーリング リストで教えて頂いたので御家族にさっそく提案しました。けっこう乗り気のようでしたが、禁煙入院の方に話が決まりました。

  新幹線の中でメールをチェックしていると、民主党のマニュフェストにタバコ政策があることに気がついた方からの投稿があり、嬉しくなってついレスをしてし まいました。拙書「禁煙で人生を変えよう」は、まず国会に禁煙を訴えるために書きました。議員会館入り口には喫煙所があります。これはまさしく日本国の恥 です。FCTC(たばこ規制枠組み条約)の存在すら知らない国会議員は全員辞めてもらわないといけません。「禁煙は国会から」です。国民に見本を見せてもらいましょう。そのためにも政権交代が必要です。政権が交代したら、真っ先にやって欲しいのが禁煙政策です。

  東京でのリウマチの勉強会には2600人の医師が集まりました。リウマチに使う生物学的製剤についての専門的な勉強会です。当院でも多くのリウマチ患者さ んがおられますが、難渋例は病院のリウマチ専門医に紹介して生物学的製剤を導入しています。今後ますます密接な連携をしなければとあらためて思いました。

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