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脳梗塞は発症3時間が勝負の分かれ目
2009年10月14日(水)
新規の在宅訪問の後、内科医会の月例講演会に参加し、合志病院脳外科の松本副院長による「脳梗塞とtPA治療」の講演を拝聴しました。脳梗塞発症3時間以内ならtPAという血栓溶解剤が使用できますが、3時間以内という数字がとても大切です。寝る前には元気だったが朝起きたら脳梗塞を起こしていたという場合は、発症から3時間を超えていますから、血栓溶解療法の適応はありません。従って、心房細動から起こる心源性脳塞栓に使用されることが多いようです。
午前中の診察には、先週自宅で看取った2人の患者さんのご家族が挨拶に見えられました。これまで在宅で看取った方のほぼ9割の患者さんが少し落ち着いてから挨拶に来て頂きます。看護師やケアマネにもお礼を言って回られます。これはすごい数字だと思います。病院勤務医時代は半分ぐらいでした。なにより、ささやかな笑顔(?)を振りまいて来てくれるのが嬉しいのです。どこか看取りを成し遂げた満足感のような雰囲気を感じることが多くあります。ハードな毎日ですが、我々が最も嬉しいのは感謝頂けるこの瞬間です。
医療者と患者さんの関係がおかしくなっています。パターナリズムが非難され、インフォームドコンセントがもてはやされますが、本来、両者の関係は極めてシンプルなものだと思います。私は、今の時代でも原始的な関係を大切にしたいと思います。
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この記事へのコメント
こんばんは。
昨夜、久しぶりに金スマで西城秀樹さんの姿を
拝見してびっくりしました。
一度目の脳梗塞の時、韓国公演の朝、脳梗塞の
症状が出ていたのをおして韓国公演を終えて帰国して
病院へ行かれたそうですが3時間が肝なんですね。
リハビリしながらコンサートに出演されている
姿に感動しました。
↑
患者さんの家族の方々が先生達にお礼のご挨拶に来るお話も
良かったです。
Posted by 匿名 at 2017年05月20日 09:17 | 返信
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