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新型インフルとワクチン接種に振り回される日々
2009年10月20日(火)
新型インフルが猛威を奮っています。週末は1日に10人もの新型インフル患者さんが出ました。動線を分離して別の部屋で診察していますが、その部屋の中での患者さん同志が2m以上離すのは結構難しく、部屋という部屋、スペースを活用しながらなんとか日々の診療をしています。当然、生活習慣病やがん患者さん、そして救急疾患の患者さんも沢山来院されますので、外来はまさに野戦病院のような有様です。在宅患者さんの訪問診療や往診を終えると連日深夜になります。
外来に来られる二人に一人は「新型ワクチンはまだか」と聞かれ、そのつど説明を要し、混雑に拍車をかけています。「新型ワクチンを医療者に先に打つのは、人体実験をするからなのですよ」と説明しても納得されない人も多くいます。「そんなずるいことをせず、ワシに先に打て」と。まるで、小説「蜘蛛の糸」のように思っている人が多くおられます。 政府の広報戦略に決定的な誤りがあります。国家戦略局があるなら至急のテーマだと思います。最も、沖縄の米軍基地問題や景気対策の方が優先されるでしょうが、今求められているのは、ブレない決断力ではないでしょうか?勇気の要ることです。 「時間がかかりすぎること」は「ブレる」ことと同義であると思います。
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