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ETV特集「渤海と日本の交流」から「東アジア共同体構想」に思う
2010年01月03日(日)
正月は読書とテレビ三昧です。昨夜ETVテレビで見た、「渤海と日本の交流」には感動しました。日本の奈良時代から平安時代、北朝鮮とロシアと中国にまたがっていた「渤海」という国が存在しました。唐と新羅という連合軍と敵対するために、渤海は日本と仲良くしたかったようです。その後、渤海と唐・新羅の緊張関係が解消したあとは、日本と渤海の間で盛んな貿易、文化交流があったことは余り知られていません。
その時代に、全部で41回、2年おきに250人規模の渤海の使節団が奈良の都を訪れたようです。最初は25人で出発し生きて奈良に着いたのは8人だったそうで想像を絶する過酷な旅です。そこで沢山の貿易、文化交流がおこなわれました。渤海という国から日本に向けて出港する港(現在のウラジオストクあたり)には、渤海の首都から「日本道」という街道が引かれ、港近くには巨大なお城まで建設されました。大陸の大国が日本に渡るためにそこまでしていた時代が本当にあったのです。波の荒い日本海を、平安時代の木の船で盛んに行き来していたという事実にはただただ驚くばかりです。
現在も日本の日本海側の港、たとえば高岡市や境港市からはロシアへの定期航路があることすら恥ずかしながら知りませんでした。26時間ぐらいでロシアに着くそうです。寒い冬に日本海航路を想像するだけで身が引き締まります。日本と朝鮮、中国が含まれる地図を逆さに見ると面白いことに気がつきます。朝鮮半島は日本海側に向かって「行きますよ!」と言っているようです。日本海側はこの申し出を大きく受容するような弧を描いています。茂木さんではありませんが、「アハ体験」です。とても面白い。
世界の中心は、天照太御神がおられる「伊勢神宮」であるという話も、昨夜のビートたけしの番組で見ました。そして熊野は黄泉の国へとつながる場所です。そして大陸と日本の間には1500年という歴史があります。なんとも壮大な話です。鳩山総理が掲げる「東アジア共同体構想」は歴史を考えると正しいと思います。ただ、外国人参政権と区別して考えなければなりません。選挙対策で言っておられるなら大変情けないことです。どちらであるのか国民にハッキリ言える位の肝があれば、再度人気が盛り返すはずです。
日本には「ものの善悪をハッキリ言わないこと」をよしとする文化があります。妥協や和が最も尊ばれる文化です。しかし本質を的確に指摘する視点も大切です。尼崎選出の代議士である田中康夫氏は、たった1人で孤軍奮闘です。本質をズバッと言うため、悪口と取られ、疎んじられがちです。しかし彼のような存在も日本には必要で、時には「妥協」ではなく、「決断」が必要です。
私も田中氏と似ているところがある、と最近気がつきました。こんな有名人と比較しては彼に失礼ですが、基本的に群れることが嫌いな我儘性格です。こんな人間が、どんな役に立てるのか大変ワクワクする1年のスタートです。福山雅治主演の「坂本竜馬」の予告編を見ていると元気が出ます。今夜、第1話スタートです。
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