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いくら苦しくてもタバコを止められない喘息患者さんを大勢診ます
2010年01月04日(月)
当院は正月3日から医師3人で診療しています。そして今日からは私も加わり通常診療開始です。新年早々、風邪の患者さんが沢山こられます。新型インフルエンザ患者さんも衰えません。咳を顔にかけられながらの新年です。寒さで喘息発作が多い。そしてどなたもタバコの匂いプンプンです。あまりに苦しそうなので「禁煙」を説く間もなく点滴します。発作を抑えてから、おもむろに拙書「禁煙で人生を変えよう」を見せます。夫婦でヘビースモーカーで喘息というパターンもよくあります。3人の子供のために禁煙の意味を説明します。1回で禁煙させようなんて大それたことは考えていません。ボデイブローのように半年、時には何年もかけてジワジワ説得するのです。
患者さんが悪いのではありません。天下り先確保のために、国民を騙している国家が悪いのです。
昨夜は、これまた遅くまでETV特集を見ました。朝鮮と日本の歴史です。秀吉による文禄・慶長の役の愚かさ。そしてこじれた日朝関係を修復するために朝鮮側の提案で始まった朝鮮使節団。彼らが10ケ月かけて瀬戸内海・東海道、そして江戸へと旅をします。上から目線の参勤交代と違って、朝鮮使節団の音楽を演奏しながら、詩を詠みながらの旅では、立ち寄った先先での庶民との素晴らしい文化交流がありました。たった一夜の交流でも、翌日はお互いが涙を流して別れました。遥か昔に隣国とこんな素晴らしい国際交流があったことに感動しました。
日朝関係について初めて知ったことばかりです。これら何本かの番組をDVDに焼いて日本と朝鮮の子供達全員に配りたい。そうすれば東アジア共同体も夢ではない。と思える位の内容でした。言葉は通じなくても筆談で心を通わす朝鮮の志の高い使者と日本の名もなき人々達をNHKは見事に描いていました。
しかし約300年後、再び日本は日清戦争の道を選びます。民族と民族の怨念が消えるまで、何百年と言う歳月が必要です。朝鮮使節団の260年の努力で修復されたかに見えた関係が、忘れた頃にいとも簡単に壊れました。人間は愚を繰り返します。日本は2つの大きな間違い(と、言えば売国奴と怒られるでしょうか?)をしてきました。決して自虐史なんかではありません。これらの認識のもとに北朝鮮拉致問題を考えていかないといけないと思いました。
まるで夫婦喧嘩のようにお互いとも言い分は大体正しいのですが実際はお互いを認め合わない、では関係は絶対に良い方向には進みません。鳩山総理や小沢さんが東アジア外交をどう考えているのか知りませんが、まず人間的な「対話」が大切であることがこの年になるとよく分かります。文化交流、民間交流も大切です。ブログを始められた鳩山総理に、そうメールしました。おそらく誰にも読まない寂しい作業です。
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