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セルフ・ネグレクト
―もしかしたら俺もコレ?―
2010年02月27日(土)
在宅医学会初日の最後は、市民公開国際シンポジウム「成人虐待に対応する」でした。確かに高齢者虐待問題は我々の日々の悩みでもあります。埼玉県では「高齢者虐待対応専門員」の養成が始まっています。そんな中、私が一番興味深かったのは「セルフ・ネグレクト」の講義でした。
セルフ・ネグレクトが医学雑誌に登場するのは1950年代と意外に古い。英国の医師MacMllanの文献によると、セルフ・ネグレクトは女性に多く、その診断は、「不衛生、きたならしい容姿、きたない家、虫やネズミにいる環境」のことです。要するにどんな町にでも一定の確率で存在する「ゴミ屋敷」の住人のことなのです。
セルフ・ネグレクトの死亡率は高い。まあ当然かな。しかし、精神的には正常で、うつでも認知症でもない。高いIQを有する。アルコール問題が多少みられる。聞けば聞くほど自分のことを言われているような気がしてきました。毎日パンツを変えない、毎日風呂に入らない私は自己虐待しているのでしょうか???
このようなセルフ・ネグレクトにも公衆衛生上の理由で行政が対応する義務があるそうです。私の周りにいるセルフ・ネグレクト患者さんには、ケアマネさんやヘルパーさんがボランテイアで対応しています。しかし今日の講演を聞き、もっと行政とも連携していかなくてはと思いました。
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この記事へのコメント
こんばんは。役所の方からの依頼で私が動いたケースで9ヶ月お風呂に入っていなくてインシュリンの針が散らばっていてスケールも・・・室内は塵、埃が積もって、皮膚の引っ掻いたのが積もっていて、黒のズボンが白くなり、バケツに便、尿、ご本人様はぐったり・・・で布団も真っ黒、冷蔵庫の中も真っ黒、バナナ?も食べ物もすべて真っ黒・・・で緊急対応しました。糖尿病は明らかなので受診やDSでの入浴、室内の衛生等いろいろしましたが、先日の近隣のCM会議で5年間入浴していない、出来ていない、DRも薦めてくださっているが・・・という方がいると聞きましたが本当にいろんな方と対面します。ねずみといっしょに寝ている方もいました。ゴキちゃんの大家族がわさわさいる家もあります。でも皆様に暮らされています。アルコールの問題は大きいですね。私は高齢者野方が対象なので大抵のDRは「もう、ええやん、やめられへんやろ。しゃーないんちゃうか」とおっしゃってくださいます。私も同感ですが、やはり控えたほうが・・・と思う方もいます。年齢がポイントですね。私はDRからの禁酒を守っていますが・・・ 先生は素敵な輝く50代の男性です!
Posted by 山崎裕子 at 2010年03月30日 08:49 | 返信
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