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焼いたら内臓がボロボロでした

2010年03月21日(日)

今週は5人もの患者さんが旅立たれました。春近い空気の中、寂しい気持ちで一杯です。
数年間診てきた思いで深い出深い患者さんのご家族が、無事葬儀が終わったことをご丁寧に報告に来られました。火葬場の方に「焼いたら内臓がボロボロでした」と言われたそうです。「そんなはずは無いのに・・・」と思いながら聞いていました。
 

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火葬場では、病気で亡くなった方には、そう言う風習でもあるのでしょうか?ご遺族からよく聞かされる言葉です。確かにそう聞かされた家族は「やっぱり治る見込みが無かったんだ」と、より納得されています。

最後はご家族が介護に根を上げ、病院に入院させました。しかし入院以来、最期まで一度も笑わなかったそうです。そういえば自宅では素敵な笑顔がありました。また、最期まで「長尾クリニックの訪問看護師が来る」と信じていたそうです。「入院しているから来ませんよ」と言われても、「いや、明日、来てくれる」と言いながら旅立ったと、聞かされました。さすがにジーンときました。

「やっぱり家の方がよかったですか?」と聞くと、「イヤー、家では無理です。あれでよかったのです」と即答されました。

「そうですよね。何十年も尽くしてきたから、あれでよかったよね。僕もそう思うよ」と言いました。私達とその介護者は、何年も一緒に苦労してきた同志だからこそ、交わせる会話なのかもしれません。
 

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この記事へのコメント

長尾先生、毎日ブログで勉強をさせていただいております。楽しんでもいます。有難うございます。
昭和58年12月23日のことです。実父が脳幹出血で3日間であっけなく逝ってしまいましたが
その葬儀の後、火葬場でお骨拾いのときにやはり火葬場のおじさんが
「脳の病気でしたね。脳の骨がピンクになっているよ」と教えてくださいました。妙に納得して
治療の輸液がちゃんと脳に行っていたんだなぁ・・と感じ入っていましたが。。
あれから26年後ですが
改めて疑問を感じてきました。長尾先生本当にそうなんですか?

Posted by 狭間紀代 at 2010年03月22日 11:38 | 返信

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