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誰のための地域医療連携なのか?

2010年03月24日(水)

2年間、委員長を務めさせて頂いた「地域医療連携委員会」は今日で任期の最後でした。「尼医ネット」に関する会員アンケート結果に基づいて色々と議論しました。節度ある医療機関情報をウエブで市民に提供することは時代の流れだと思います。もちろん根強い反対意見もあります。しかし戻る場所は原点です。そもそもいったい誰のための地域医療連携なのか?です。

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市民に医療機関情報を提供すると、医療機関の「格差」が出来るという意見がありました。格差???ウーン。どうも医療機関はすべて同じでないといけないという思想があるようです。個性は認めないということです。税金を使う公の機関だからという理由でしょう。しかし現実に医療機器が豊かな診療所と無い診療所が、在宅医療に取り組む診療所とやらない診療所があるのは、仕方がないと思います。

今時、病院の手術数が新聞で公表されています。患者さんは症例が多い病院に行くかもしれません。これも病院格差だから、いけないのでしょうか?ネットでホテルを探すと、客室数やアミニティ、そして利用者による点数評価が出ています。これも格差でしょうか。

格差の定義が良く分かりません。仮に格差というものがあるとして、格差は悪でしょうか?営利企業間では善でも、医療法人などの非営利企業では悪でしょうか?考えれば考えるほど分からなくなりました。

自分のクリニックなら1時間で出来る仕事が、医師会という組織で行うには何年という歳月と膨大な労力を要します。地方医師会ですらそうですから、日本医師会、国政となれば、どれだけ煩雑な手続きになるのでしょうか?気が遠くなります。

ごちゃごちゃ言ってる暇があれば、困っている患者さんの話を聞いていた方がよほど健康的です。ともあれ、熱心な委員、担当理事さんのおかげで「尼医ネット」という地域医療連携ツールが誕生しました。2年間の第一幕が終わりました。
 

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