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オバマ大統領の悲願・医療保険制度改革が可決
―アメリカが日本を手本にしていることを、日本人が知らない―
2010年03月24日(水)
オバマ大統領の悲願であった、アメリカの医療保険制度改革が僅差で可決されました。新たに3200万人の無保険者を医療保険に加入させて95%の保険加入率を目指すそうです。しかしアメリカやヨーロッパの方が進んでいると思っている日本国民が大半です。これは全くの間違いです。日本の国民皆保険制度は、世界の奇跡と言われています。政府はこの事実をもっと国民にアピールすべきだとおもいます。
先進国中最小の医療への投資で、世界最高の長寿を達成している国、ニッポン。それは「国民皆保険制度」のお陰です。世界中の国がこれをお手本にしています。しかし肝心の日本の医療保険制度が危機に瀕しています。
複雑化する保険規則、3割という高い窓口負担率、長引く医療費抑制政策、そしてマスコミによる医療バッシング。日本の医療はおおきな岐路に立たされています。後期高齢者医療制度を廃止した後のプランはまだ描かれていません。無保険者が増加しています。気がついたら、今のアメリカのようになっているかもしれません。
マイケルムーア監督の映画「シッコ(sicko)」をまだご覧になっていない方は是非、見ていただければよく理解できます。日本政府は、何度もこの映画をNHKで流して国民啓発を行うべきです。
アメリカが国をあげて医療保険について議論したように、日本ももっと国民的議論をする時です。政治と金の問題は横においてでも、医療、経済、そして防衛問題をもっともっと議論すべき、時、なのです。
不毛の政治空白を毎日見るのは辛いことです。医局の後輩かつ同志である、梅村聡議員に託すしか方法はありません。
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この記事へのコメント
アメリカの医療保険改革法案が可決しました。でもまだ反対勢力も多いですから。
日本人の私にとっては、アメリカの医療保険には不思議としか思えないことがたくさんあります。
一部の公的保険、低所得者あるいは高年齢者をのぞき民間保険会社に加入しなくては、無保険になってしまいます。保険の種類によっては、カバーできる範囲に大きな差があり、多額の自己負担も必要になります。医師の処方箋の薬を拒否されることもあります。持病があると加入すら問題になります。
急病で命が助かったのに、その後の請求書をみて、「あの時に死んでおけばよかった」とすらいう方もいます。
アメリカ暮らしの長い日本人の友人に「このような保険制度なのに、なぜ国民皆保険に賛成しないのか」
と尋ねたところ、「保険会社から議員への献金。アメリカ人は国に管理されることはいやである」と返答されました。
日本もこれからの医療が安心してうけられるように、国民的議論すべき。と私も考えます。
心地よい「○○手当」等ばかりでは、日本は破たんしてしまいます。
日本はどちらへ、向かおうとしているのでしょうか。
Posted by モリー at 2010年03月25日 03:55 | 返信
モリーさん
確かに日本をどうしたいのか見えてきません。
話は変わりますが、
今日、ある方から「玉音放送」の復刻版CDが送られてきました。
聞きながら、再度、原点に返って考えたらどうかと思いました。
Posted by 和 at 2010年03月28日 12:49 | 返信
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