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「死ぬまで働く」というCOPDの患者さん
2010年03月29日(月)
中等度のCOPDの中年女性が来院されました。禁煙して薬を使用してゆっくり生活するように説明しましたが、「死ぬまで働く」と言われます。仕事が生きがいと主張されます。どう見ても壊れてしまいそうです。まあ人に偉そうに言える立場でもありませんが・・・。
離婚して一人で子供を育てています。自分の親の介護もあります。民主党が掲げる「こども手当」や「介護保険」が、おもわず頭をよぎります。生きがいというより、やはり生きていくために、仕事から離れられないのです。
病気があっても仕事を優先される患者さんが沢山います。末期がんでも仕事をして、おそらく死ぬ前日まで仕事をしているだろう患者さんもいます。日本人は勤勉です。職場で死ぬのが美徳とさえされる文化です。
働けるのに働かない人と、働けないのに働く人に、日々対峙します。しかし前者が増えてきた日本は大ピンチです。特に大阪府です。今日の患者さんは、考えてみれば素晴らしい人生を送っているのかもしれません。
病気だけでなく、ついつい人生にまで関わってしまいます。余計なことかもしれません。
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この記事へのコメント
長尾先生、
>病気だけでなく、ついつい人生にまで関わってしまいます。余計なことかもしれません。
いいえいいえ。。。
患者さんの人生にまで係わって差し上げてください。長尾先生のそこが魅力です!
ちなみに私も死ぬまで働きたいです。過労死願望です。
Posted by 狭間紀代 at 2010年03月29日 11:08 | 返信
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