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電話の無い家

2010年04月02日(金)

電話が止められている家や電話がない家が時々あります。在宅医療で、電話がないと困ります。電話が無い位ですから、在宅医療費もありません。「往診は死んでからで結構ですわ」と言われることもあります。尼崎らしい会話です。

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先日、研修に来られた人に、そうお話したら、「神戸には電話がない家なぞいくらでもあります」と言われました。尼崎はまだましだそうです。

安否確認は行くしかありません。しかし行っても、今度は難聴で呼び鈴の音が聞こえません。頼んでも鍵はなかなか預けてもらえません。いつも困ります。

今日、その在宅患者さんから電話がかかってきました。「電話がつながりました」と喜んでいます。しかしいつまた止められるか分かりません。

当院に研修に来られる医師たちには、いつもこうお話します。

「在宅医療で一番大切なことを教えましょう。何だと思います。それは、確実に患者さんにお会いすることです。意外とこれが難しいのです」と。

みなさん、キョトンとされます。「この先生アホとちゃうか?という顔で見られます」
しかし実際、彼らに訪問診療させると、
「行ったけどいませんでした」とか「会えませんでした」とか
「家が分かりませんでした」いうパターンが実に多いのです。

だから
「在宅患者さんもデイケアやショートステイで忙しいのです。ちゃんと電話でアポイントメントを取ってから行かないとダメですよ」と、冗談を言います。冗談です。


 

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この記事へのコメント

長尾先生、関西人の香り豊かなブログ!最高に面白いギャグと思いきや本当な話ばかりの中で
>だから
>「在宅患者さんもデイケアやショートステイで忙しいのです。ちゃんと電話でアポイントメントを取って>から行かないとダメですよ」と、冗談を言います。冗談です。
これは最高です!
大阪のコメディのシナリオライターに転職をお奨めです。
さてまじめな話に戻ります。
>しかし実際、彼らに訪問診療させると、
>「行ったけどいませんでした」とか「会えませんでした」とか
>「家が分かりませんでした」いうパターンが実に多いのです。

これって医師でもそうなんですか?
若い人はこういうパターンがいっぱいですね。
職種に係わらず。。
マニュアル君・マニュアルどおりにしかしない若者が多いですね。

だから役所も変なことを、わかりきったことを決めたつもりが変なことばかり制約をしにかかってしまうことに結果としてなるのではないでしょうか?
「地域医療貢献加算」にしてもしかりではないでしょうか?

Posted by 狭間 紀代 at 2010年04月02日 10:13 | 返信

昨日も電話のない方に訪問看護師さんが時間変更のお願いの電話があり、伝書鳩として時間変更の旨を伝えに行きました。時々、私は伝書鳩にならざるを得ません。大事な利用者様ですので。それと話は変わりますが、伝書鳩ならいいのですが服薬を先生方は指示されますが、きちんと3回の服薬をしていただくのがどんなに困難か・・・1日3回も服薬の為にだけはヘルパーさんの派遣はできませんし、兵庫県も一連の行為としては算定不可、です。DRの方々が思っている以上に飲めていない方が多いです。CMとしても訪問看護さんやヘルパーさんの入っている時に確認してもらうとか最大限、介護保険内でできることはしますが、過剰なサービスをくっつけて服薬確認を1日3回も入れることは不可能です。服薬カレンダーを買ってもらっても???の方も多いです。要介護1の認知症の方とか、一包化しても日にちを書いてもあさ・ひる・ゆうと書いても???です。精神疾患の方は病識がある方が多いので飲まないとどうなるかがわかっておられるのできちんと飲まれていますが。毎日3回の服薬を確実にできない方にはDRに相談して1日2回にしていたがいたり、1回にしていただいたり、内心「ええんかな?」と思いつつ、「そうせんと大変やろ?」と言ってくださるDRもいて介護保険のことをわかってくださっているのだなと嬉しく思います。1日3回の確実な服薬の実施、いい方法をどなたか教えていただきたいです。ご家族様も認知症だと本当に困ります.先生は飲んでいると信じきってまた次の分を出されて残薬の多さにびっくりすることがあります。ああ、医療費がもったいない・・・。です。

Posted by 山崎裕子 at 2010年04月02日 10:28 | 返信

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