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診察をしないとお薬が貰えないのですか?

2010年04月03日(土)

患者さんのご家族に相談されました。「先生、某クリニックでは家族が行っても、診察をしないとお薬が貰えないんですよ。何でそんな意地悪をするのですか?」と。診察しないでお薬を出す「お薬受診」というものは、この世には一応無いことになっているのですよ」と答えました。言っていいのでしょうか?

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ちなみに当院では「お薬受診」はありません。ご家族でも本人でも必ず診察室に入ってもらいます。もちろんこの待時間や対応に怒り狂って2度と来られない患者さんもおられます。「どこでも出してくれるのに。お前のところは何故そんなイヤガラセをするのか」と言われます。しかたがありません。

再診料は再診して、初めて発生します。だから診察をするのです。診察と言ってもお顔を診るだけのこともあります。これでも「視診」という立派な診察です、ということになっています。

外来管理加算は、先月までは「5分以上懇切丁寧に診察」して、今月からは「時間の縛りは無く懇切丁寧に診察」すれば、算定できるルールに変更されました。だから、再診の医療費は、再診料に外来管理加算を加えたものになります。

もうここで、私自身はこの再診のルールが理解できません。

・再診すれば再診料+外来管理加算となる。
・お薬受診なぞこの世に存在しない(ことになっている)。しかしそんな言葉はある。
・しかし、お薬受診の場合は、再診料だけ算定で外来管理加算は算定できない

この3点だけでも理論が破たんしているように思えてなりません。少なくとも自分が理解できないことを患者さんに説明することができません。

再診料だけでもこんな調子です。診療報酬のルールはこんな調子で医者も分からないことだらけです。だから、「規則の簡素化を」と口を酸っぱくして言っているのですが、声は届きません。
 

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この記事へのコメント

しがない整形外科医です。
先生のようにしっかりと無診察処方を断っているクリニックがある一方で、私が勤務した大学病院や市中病院ではいまだに「薬だけ」の受診申し込みがあります。診察室に呼んだだけで、怒り狂って入ってくる人もいます。
是非ともそれが違法であることを知らしめていただきたいです。

Posted by Jay at 2013年06月05日 10:12 | 返信

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