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上流の連携、下流の連携
2010年04月05日(月)
地域連携パスが大流行りです。例えば胃がん術後のTS-1投与の地域連携パスが、尼崎では検討されています。大変良いことです。しかし、再発した時の連携は全くといっていい程、ありません。片手落ちとはまさにこのこと。末端の意見を聞かずに(無視して)、病院中心に地域連携を考えるから、こんな表面的なパスしかできないのです。行政も病院もどちらも、上流しか見ていません。水は必ず下へ流れます。下流の連携もしなければ、意味がありません。患者さんが不幸です。
外来抗がん剤治療中の患者さんからの在宅依頼があとをたちません。自宅に伺うと、歩くことさえ出来ない。こんな弱った患者さんに間際まで毒を盛っている医師の心が理解できません。本人も家族も嫌がっているのです。
おまけに緩和医療はゼロときています。週末そっちのけで、オピオイドのタイトレーション(その人の痛みを取るための麻薬の量を探ること)を行います。患者もこちらも必死です。たとえ1週間でも早く紹介してくれたら助かるのですが、催促しても病院からは診療情報すらくれません。亡くなってから、初めてFAXが来ることもあります。
さらにおまけに、介護保険の申請もしていません。病院側には「介護」という視点が欠落しています。医師も看護師もMSWも。こんな人たちが、「医療連携とは?」と講演しているので、いつも笑ってしまいます。
結局、彼らは現場について何も勉強していないのです。一体、誰のための「医療連携」なのでしょうか?
根本から直さなくてはなりません。
御用学者も病院しか見ていません。
現場の意見に耳を傾けるべきです。
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この記事へのコメント
長尾先生
いつも先生のブログに励まされております。
ありがとうございます。
今日もまさにそのとおりと思いました。
どのパスも急性期病院退院調整のためばかり。
生活支援のためのパスはどこにあるのか・・・
日々相撲をとり続けるしかありません。
今日も行ってきます。
ターミナルの方と桜の花見に。
Posted by 相撲太郎 at 2010年04月07日 08:28 | 返信
相撲太郎先生
>どのパスも急性期病院退院調整のためばかり。
>生活支援のためのパスはどこにあるのか・・・
後者は我々で作りましょう!!!
Posted by 和 at 2010年04月08日 02:18 | 返信
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