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「ケアマネさんは介護施設の職員ですか?」
2010年04月05日(月)
「ケアマネさんは介護施設の職員ですか?」。と、在宅患者さんのご家族に今日も聞かれました。答えはYESでもあり、NOでもあります。本来ケアマネは、公正中立とされています。しかし現実には99%は、どこかの「ひも付き」です。
介護保険制度のリーダーであるケアマネさんの報酬は考えられないほど貧弱です。ケアマネ報酬だけでは食べていけません。従って、どこかの「ひも付き」になります。
ヘルパー事業所の「ひも付き」と、医療機関の「ひも付き」に分類されます。前者の方が圧倒的に多いのです。町中の年寄りを無差別訪問してセールスし歩いているヘルパー事業所所属のケアマネさんを、よくみかけます。
慢性疾患の訪問看護は、介護保険から給付されます。従ってケアマネさんの支配下になります。一方、医師の指示書も必要です。ヘルパー事業所所属のケアマネさんはたいてい、ケアプランに訪問看護を入れるのを嫌がります。「訪問看護なんて医療保険で勝手にしてください」と言われるケアマネさんも多くいます。そんなことは絶対にできないことすら、
知らないのです。いや、知っていてわざと言うのでしょうか?このようなレベルのケアマネさんに出会った日は悲しくなります。
要介護5の枠を全てヘルパーで埋め尽くしているケアマネもいます。「訪問看護も必要だ」と言ってもまったく相手にされません。
「訪問看護師とヘルパーが競合している!」という当たり前の現実を一体何人のお役人さんが知っているのでしょうか?だれも知らないでしょう。知っていても「それは尼崎だけの問題だ」とか「ケアマネの質の問題だ」と、すり替えを行います。
こんな単純な矛盾をいくら叫んでも、役人や御用学者は上から目線で無視します。
私は、必ず、この矛盾を解決したいのです。
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この記事へのコメント
私はヘルパー事業所のひも付きで営利法人所属です。
生きていく為に家族を支える為に、そして利用者様のために今日も働いています。
兵庫区では上記のような訪問看護師さんとヘルパーさんが競合していると感じたことはありません。
むしろ、不思議です。訪問看護さんとDRとともに適切に介護保険と医療保険とで入る部分を話し合って明確化しています。今日も西市民病院でカンファレンス時に明確に話し合いました。
私は持ち件数が多いので(もちろん超えた分は減算かけています)営業は一切しませんが確かにプラン数では他の事業所さんは苦労しているか、楽な分(こういう表現はいけませんが)しかとらないCMさんもいてます。
私とチームを組んで下さっている方はいい、素敵な、訪問看護師さんが多いです。やはり、CMの質、というか常識の問題です。人間としてどうか、です。私に関わってくださる方はむしろ情報をたくさんくれます。お互いに超多忙なので情報交換だけで終ることがほとんどですがたまには愚痴のこぼしあいもします。一緒に肩を並べて悩んでくださいます。私が恵まれているのでしょうか。
上記の内容が私には理解できません。介護報酬は低いですがそれでも今の御時世に働くところが私にもあるだけでもいいのです。それが営利法人であろうが・・・数字でしか人を見ない会社であっても・・・どこの事業所も新規!新規!と言われています。
先生、介護報酬が低いのはわかっても良心的に働いている方も多いと思います。先生にひも付き、と表現されると悲しいです。3月は90時間以上の残業です。昼休憩も一切ないです。先生のようにパンを食べながらPCしたり、訪問、担当者会議でぶっ通しです。残業代も休みの日の手当ても一切ありません。でも走り続けるしかないのです。CMとして。
Posted by 山崎裕子 at 2010年04月06日 11:33 | 返信
山崎裕子さま
善良なケアマネさんがほとんどです。
正確には、「善良+ボランテイア」がほとんどです。
山崎さんもそうです。
これはお医者さんも看護師さんも一緒です。
ひも付きというのは、ひも付きでないとやっていけないCM制度の矛盾を指摘しています。
本来は中立で十分にやっていけるCM制度の理念であったはずなのです。
だれも綺麗事を言わなくなりました。
当院のCMさんも私のひも付きです。
第一、「当院の」ということ自体が、「ひも付き」という意味です。
独立したくても今のケアマネ報酬ではなかなか困難でしょう。
しかも山崎さんのように残業100時間で働いているCMさんが現実には沢山います。
そのCMさんに政治は甘えています。
山崎さん、もっと政治に声をあげてください。
ここでは届きません。
神戸選出の国会議員さんにCMの生の声を聞かせてください。
市民ができる唯一の方法です。
訪問介護と訪問看護の競合の話は、尼崎だけなのかもしれません。
そうでないCMさんが沢山いることは知っています。
しかし、一部の困ったCMさんがいるために、在宅医療(=訪問看護)が提供できない
患者さんがいるのは事実です。
これは、制度が悪いのか?、一部の困ったCMさんが悪いのか?
どちらと考えますか?
私は前者と考え、意見を書いています。
山崎さんは、後者だという考えですね。
先日、CMさんにアンケートを取るといろんな意見がありました。
詳細は、7月の日本ホスピス在宅ケア研究会鳥取大会で発表する予定です。
また書きます。
Posted by 和 at 2010年04月08日 02:35 | 返信
丁寧なお返事、ありがとうございます。制度が悪いと思っています。
介護保険制度そのものが矛盾だらけですから・・。
私も声を上げていきます!勇気をいただき、感謝申し上げます。
アンケートの結果が楽しみです。
Posted by 山崎裕子 at 2010年04月09日 10:08 | 返信
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