- << 胃は「取られ損」や!
- HOME
- 昨年も今年も変わらぬ桜吹雪と看取り人 >>
このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com
老建職員に翻弄される在宅医
―早く老建や特養の在宅外づけを解禁して欲しい―
2010年04月09日(金)
ある在宅患者さんが、ある老建にショートステイならぬ1ケ月以上ロングステイしています。「床ずれが出来たので処置に来い」との連絡があり、先週から往診していました。今日もラップ療法の用意をして別の医師が行こうとしていた矢先に、老建の職員から携帯が鳴りました。「うちにはちゃんと医師がいるのでもう来ないで欲しい」と。思わず「はあ?あなたが来いと頼むから行っているだけです」と言いました。
昨年もこんなことがありました。老建にショートステイ中に発熱したので呼ばれました。胆のう炎でした。2日ほど往診して点滴をしたら、3日目から「明日からは点滴だけ持って来て欲しいが、往診はしないで欲しい」との電話がかかってきました。一体どうしろというのでしょうか?さっぱり分からず困りました。
昨日の老建管理者に嘱託医の名前を聞いてみましたが教えたくなさそうです。知らないのか、教えるとなにか問題があるのか?ちなみにこちらは名前どころか、携帯電話番号もオープンにして頑張っているのに、老建管理医は名前すら公表できない事情でもあるのでしょうか?粘って教えてもらいましたが。
そもそも常勤医師がいるなら、なぜ私たちに往診を頼んできたのか?その辺の事情が理解できません。名前だけの医師なのでしょうか?アルバイトでしょうか?事情を知りたいです。
老建の看護師と管理者から今度は謝罪の電話がかかってきました。一体どんな管理体制になっているのか尋ねても「申し訳ありません」しか言いません。
仕方なく、「これまで施設でどれくらい看取られているのですか?」と聞いてみました。
返事は「ゼロです」でした。
「じゃあ、施設での看取りについてお話差し上げますから、呼んでください。無料ですよ」と言うと、再び、「申し分けありません」を繰り返すばかりです。嫌われたようです。
じゃあ、と話を変えて「この患者さんが、もし今夜急変されたら、私には2度と来ないでくれと言う位だから、嘱託医が看取るんですね」と聞くと、
「いや、救急車を呼びます」とのこと、でした。
返す言葉が見つかりません。
時間の無駄なので話をすることを止めました。
私は一体何なのか?知りたいです。
今も主治医なのか?通りすがりのオジン医なのか?何の関係もないのか?
2年間も診てきたのに、最期がこんな調子では、寂しい限りです。
考えてみれば、老建側も国のいい加減な制度の被害者かもしれません。
早く制度を改善して、老建や特養の在宅外づけを解禁して欲しい、と切望します。
老建も特養もグループホームもそんなに変わらないと思うのですが・・・
いっそ「要介護者施設」としてまとめてしまい、全て外づけにした方がいいと思いますが。
- << 胃は「取られ損」や!
- HOME
- 昨年も今年も変わらぬ桜吹雪と看取り人 >>
このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com
この記事へのコメント
長尾先生
外付け、絶対に必要ですね。
利用者さんにために!
医師不足でしょうか?
長尾先生みたいな医師が今の10,000倍程いたらなぁ。。
Posted by 狭間 紀代 at 2010年04月10日 01:50 | 返信
コメントする
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL: