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お寺の危機、お坊さんのストレス
2010年04月11日(日)
尼崎は歴史の町だからでしょうか?最近はなにかとお坊さんと関わる機会が増えてきました。しかし代々お坊さんの家系に生まれた方は、我々一般人には想像もつかない悩みを背負っておられるようです。種々のストレスは、色んな心身症を引き起します。
職業を選べない辛さは当人でないと分からないでしょう。何十代と続く家系なら伝統を壊すことも簡単にはできません。想像できない苦悩があるようです。イヤー、一般人に生まれてよかった。
親御さんからは、息子さんのお嫁さん探しも依頼されます。この縁談も大変だと思います。後継ぎを得ないと寺が途絶えます。そう考えると、お寺の危機の病理が理解できます。
叶うことならお坊さんと一緒に在宅医療を回れたら、といつも思います。もし大下大圓さんのようなお坊さんと在宅を回ったら、患者さんはおおきな安心を得るでしょう。3年前、仏教看護・ビハーラ学会に参加したときには、僧籍を持った医師が多いことに驚きました。
普段は開業医をして、盆暮れには坊さんとして家を回っている医師を知っています。私自身も僧侶の資格があればなー、と思うことがしばしばあります。看取りの時には、お経のひとつでも唱えてあげたくもなります。しかし本当にすれば怪しがられるでしょうね。だからこそ僧侶の資格が欲しいのです。そうしたら堂々とできますね。
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この記事へのコメント
長尾先生、ご無沙汰しております。
小谷@平成歯科クリニックです。
実は、私の実家がお寺でして(父が住職、兄が副住職をしております)、小さい時から(今でもそうですが)、お寺にお参りに来てくださるおじい様、おばあ様に本当にかわいがっていただきました。
大学生時代は、お盆参りに父の運転手として多くの檀家さんのおうちをお参りさせていただきました。そういう経験から、摂食・嚥下障害の治療や訪問診療を目指すようになりました。
先生のブログを拝見してちょっと初心にかえることができました。
有難うございます。頑張ります。
Posted by Kotani at 2010年04月11日 06:00 | 返信
10年ほど前のことですが、尼崎の寺町を歩いたとき、おもわず「尼崎の少女ハイジ(廃寺)」という軽口が出てしまいました。
廃寺・廃寺跡の空き地があちこちにあった記憶があります。
今はどうなっているのでしょう。
あのう・・私は、宗教家が世襲というのが理解できません。
数ヶ月前までは会社員や銀行員であった人が、親父の急死で急遽地元に戻って、親の職業を継ぐことができるのは、政治家と(一部宗派の)僧侶・神主ぐらいしか思いつきません。(笑)
それを許しているのは、受け入れる側(檀家や有権者)の目先の利益誘導、もしくは血筋に対する安心感でしょうか。
その職種に就く時点で、一定レベルに達した知識や技量や人格が要求されるのではなく、なってからの成長を長い目で温かく見守ってもらえる人たち。
うーん、当事者には当事者にしかわからない苦悩があるのかもしれませんが??
ドクターズ・ブログとは、まったく関係のない書き込みで失礼いたしました。
Posted by カンダタ at 2010年04月11日 09:45 | 返信
小谷先生は歯科医師というより菩薩さんに見えます。
その理由が分かりました。すみません。
先生に治療を受けられる患者さんは幸せだと思います。
カンダタさま
廃寺は知りません。尼崎には寺町があり、ひっそり
生きています。毎日、寺町を歩きますが、心が落ち着く
時間です。
ただ、維持するのも大変だと思います。
寺町に、もし廃寺があれば教えてください。
デイケア施設に使わせて頂きます。
Posted by 和 at 2010年04月12日 11:35 | 返信
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