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尼崎市の癌死亡率
―メタボだけでなく癌もだったのか―
2010年04月14日(水)
あるメデイアが取材に来られました。厚生労働省の統計によると尼崎市のがん死亡率が全国一高いそうです。どうしてなのか?と聞かれました。そういえばメタボが多いため、尼崎の男性の平均余命も兵庫県下で最低だそうです。だからこそ、尼崎から日本の医療を考え直さないといけません。
やはり全国ワーストワンでしたか。どうりで、がん患者さんが多いと思っていました。何百人ものがん患者さんを診ています。毎日、癌の相談だらけです。まるで癌センター並みの外来です。在宅でも癌患者さん。毎日、内視鏡やエコーで新たな癌も発見しています。
尼崎は公害の町で有名でしたが、これからはメタボと癌の町でしょうか。アスベストも尼崎が有名です。中皮腫やアスベストによる肺がんも関係しているでしょう。
喫煙率も高さも、がん全体に関係しているでしょう。禁煙活動をするのはそのためです。
さらにワーキングプアが多く、食生活が乱れたり、ストレスが多く、経済的理由で医療機関への受診が遅れるのかもしれません。来てくれさえすれば栄養士4人がお相手します。
またC型肝炎が多いため、肝臓癌の死亡率も高いでしょう。インター-フェロン治療にも力をいれています。
このような複合的要因から、尼崎が1番になったのだと想像します。
一方、メタボも尼崎が多いのです。メタボも癌も多いとなると、マイナスイメージばかりですが、尼崎は歴史の町、文化の町でもあります。たとえば近松門左衛門です。またパナソニックもあります。メイド・イン・尼崎に代表される、モノ作りの町でもあります。
愛すべき尼崎のために町医者として何をすべきか?
今夜は、とりあえず売上貢献のために飲み屋街を飲み歩きましょうか?(冗談)
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