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高齢者総合医療評価で日本の医療が変わる!
―理想的な老化とは?―
2010年04月24日(土)
尼崎市内科医会会長にコラムニストの勝谷誠彦氏の弟さん、勝谷医院の勝谷友宏先生が就任されました。内科医会総会の特別講演は、大阪大学の大石充教授でした。彼らが提唱する高齢者総合医療評価(CGA)は阪大病院でも大活躍です。これで日本の医療が変わります。(4月17日分です。以下、医療者向けサマリー)
【CGA comprehensive Geriatric Assessment】
高齢者総合機能評価とは、以下の6項目からなる。
1) ADL
2) IADL(Instrumental ADL)
3) 認知能
4) 社会活動
5) 情緒、気分、幸福度
6) 社会的環境、家庭環境
CGAの歴史は意外に古い。
1935年、英国の脳外科医が、手術後のQOL低下を分析したのが始まり。
1990年、高知医大の小澤種男先生がCGAを日本に導入した。
2004年、阪大で初めてCGAが講義された。
2006年 75歳以上の外科手術には、大石教授の評価が必要となる。
【CGAの臨床応用】
理想的な老化とは?
日本人にアンケートを取ると、とりあえず長生きしたいが50%
韓国やアメリカでは、10~20%にすぎない。
【ADLとIADL】
ADL=介護が必要かどうか=満点でも独居は不可=生命予後と直結
IADL=支援が必要かどうか=満点なら独居可能=電話、買い物、服薬管理など
質問
1 挨拶ができるか
2 さくら、ねこ、電車
3 どこから来たのか
4 2を再度言えるか
5 1人で風呂に入れるか
6 トイレに行けるか
7 自分を無力だと思うか
【up and go test】
3m先にタッチ。20病医所はダメ、リハビリが必要
【Functional Reach】
80歳の平均は22cm
【骨塩で転倒・骨折リスクは評価できない】
骨塩測定ではなく、CGAで転倒・骨折リスクを評価する
【ADLが低下するのは脳卒中だけではない】
心疾患(慢性心不全)や腰椎疾患の方が多い。
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この記事へのコメント
田中さま、長尾です。いつもありがとうございます。CGAとは、高齢者総合評価のことです。
私は、QOLや認知機能を合わせたものと理解しています。
http://www.nagaoclinic.or.jp/doctorblog/nagao/2010/04/post-557.html
高齢者医療は、今後、CGA評価をしてから、行うという流れになってきています。
Posted by 長尾 at 2010年05月23日 07:56 | 返信
【Functional Reach】
80歳の平均は22cm の項が興味を覚えました。今からでも(現在63歳)、積極的に努力していかねばと思います。邪魔くさいと思ってしなかったり、左手を使わなかったり、二階にあまり物を取りに行かなかったり、思い当たるふしがあります。この前、読ませていただいた、老化=筋肉の減少でしたか?実感します。いつも有難うございます。田中です。
Posted by 田中正夫 at 2010年05月25日 09:09 | 返信
医療の領域でもCGAは注目されていますが、介護(特に在宅介護)の分野でもCGAのデータ結果を生かし在宅生活の継続が可能になるでは・・と一ケアマネの視点で考えております。それぞれのデータの結果を見ると相関する部分があり、どの部分の支援をどんな内容で行うのかにより施設入所という選択肢を選ぶ時期を遅らせることが出来るのではないでしょうか?まだまだ不慣れな中で実践しておりますが、定期的にデータをとり、中身のあるプランを立てていこうと思っております。介護分野で生かす場合の注意点等があればご指導頂けないでしょうか?よろしくお願いいたします
Posted by 匿名 at 2012年02月21日 10:06 | 返信
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