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医者も風邪をひく

―朝日新聞WEBサイト アピタルブログより(第8回)―

2010年04月28日(水)

大型連休前ですが、少し寒いですね。
まだ風邪の患者さんが結構多く来られます。
医者も人間ですから時には風邪もひきます。

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私の場合、かかったかなと思ったら、まず「葛根湯」を飲みます。
そしてテニスやウォーキングで少し汗をかき風呂に入ります。
翌日にまだ症状があれば、今度は「小青竜湯」を飲みます。
だいたいそれで治ります。

この二つの漢方薬は、常に、車にストックを積んでいます。
在宅患者さんやご家族が鼻をすすっていたら、少し差し上げます。
年配の方には、「痲黄附子細辛湯」がお勧めです。

では、インフルエンザの場合はどうしているか。
正直、諦めています。
一日中、咳や唾が飛んできます。
マスクをしていても顔にバッチリかかります。

以前、開業医仲間にインフルエンザワクチンを打っているか
聞いたところ、私を含めて誰も打っていなかったので驚きました。
全員が自然免疫があると確信しているようです。

たしかにベテラン職員ほどインフルにかかりませんが、
新人職員はすぐにかかって倒れます。

今回の新型ワクチンにしても、あれだけ他人には
打っておきながら、自分自身には打っていません。
大きな声では言えませんね。

診察中に、「今、患者さんにインフルをうつされた!」と
はっきりわかる瞬間があります。
ウイルスが喉から侵入して、みるみる増殖するのが分かるのです。

急いで漢方薬を探して、少し多めに飲みます。
インフルらしくても、風邪と同じで自分なりの方法で
一晩で治してきました。

私はタミフルを飲んだことがありません。
一方、タミフルを飲みながら診療している同業者もいます。

いずれにせよ
「睡眠」、「小食」、「禁煙」が、
最も大切な風邪の養生法だと思います。

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この記事へのコメント

楽しく読ませていただきました。お医者様の風邪対策にも興味が持てました。
参考にさせていただきます。
もっと面白話があったらまた載せてください。とても興味があります。

Posted by 伊藤 富美子 at 2010年04月28日 05:51 | 返信

長尾先生、睡眠、小食、禁煙  ですか。

私の弟ですがもう40年前からハワイに在住しています。
彼も帰国した際に風邪を引いたら
その直後に絶食をしているので「もっともっと食べなあかんよ」と言っていたのですが。。
彼は医者ではありませんが、経験で若い頃からそうしていたのですね。

Posted by 狭間紀代 at 2010年04月28日 11:24 | 返信

>睡眠」、「小食」、「禁煙」が、
>最も大切な風邪の養生法だと思います。

・・・先生、なぜ「小食」なのでしょうか?
   戦前生まれの両親から「風邪の時ほど好きのものをたくさん食べて栄養をつけろ」
   って言われたものでしたが。
   
   また、風邪の症状でドラッグストアに行くと薬剤師さんが
   「風邪なら薬飲むより、出来るだけ栄養のあるご飯を食べてゆっくり寝た方が
   いいよ!」って言われるのですが、、、、、、

Posted by kawasaki at 2010年04月29日 12:46 | 返信

私自身も、風邪のときに一杯栄養をとりなさい、と言われて育ってきました。
しかし、結論から言って、食べないことが風邪を治す早道です。
理由
1 解毒の働きを担う肝臓に負担をかけない。
2 内臓(胃腸)を休ませる。胃腸の血流を減らす。
3 高カロリーは、白血球の働きを低下させる。

感染性胃腸炎(ノロウイルス)も、絶食だけで自然になおります。
みなさん、一度試してください。

全日本人が「食べないと治らない」と洗脳されています。
食べなければ勝手になおるものを、
無理やりに食べることで治癒を遅らせています。
私は、これを「ブドウ糖依存症」と呼んでいます。

Posted by 和 at 2010年04月30日 12:37 | 返信

長尾です。
繰り返しになりますが、無理やり食べる必要はありません。
できれば一食抜いて寝た方が、早く治るはずです。

イスラム教が素晴らしいのは、
週末断食(ラマダン)があることです。

風邪に関わらず、ときどき食事を2食くらい抜けばいいのです。

たしかに「食べないこと」の効用はあまり書かれていませんね。

Posted by 和 at 2010年04月30日 12:42 | 返信

ご回答、ありがとうございました。
毎年風邪にかかるので、今度試してみます。(ワクワク♪ 笑)

Posted by kawaswaki at 2010年04月30日 04:51 | 返信

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