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尼崎市肝炎対策ネットワーク会議
法律の区分は、そのまま行政の縦割りへ
2010年05月14日(金)
今日の朝食は18時になりました。
朝起きてから走り続け、気がついたら夕暮れです。
昼は、2時時間近く「尼崎市肝炎対策ネットワーク会議」
でした。大変勉強になりました。
肝炎患者さんの掘り起こしに必死です。
しかしなかなか、検診を受けてくれず困っています。
さまざまな問題が浮き彫りになりました。
現在、尼崎市での肝炎検診は2とうりがあります。
1)健康増進法に基ずく肝炎検診 600円
2)新感染症法に基ずく肝炎検診 無料
2)は、何らかの心当たりのある人は、保健所で受けれます。
エイズ検査も同時に、匿名で検査可能です。
肝炎検診が2つあることは、私も初めて聞きました。
縦割り行政の典型例です。
1)は老人保健法
2)は感染症法
に基ずいています。
法律の区分が、そのまま行政の縦割りにつながります。
医療も縦割りなら行政も縦割りです。
がんの訂正死亡率、全国ワーストワンの尼崎市。
以下の、いろんな理由が重なっています。
・喫煙率の高さ
・アスベストによる肺がんや悪性中皮腫
・C型肝炎による肝がん多発地区
・検診受診率の低さ、早期発見の低さ
その意味では、C型肝炎を見つけることは大切です。
しかし本当に受けて欲しい人には受けてもらえません。
事業主が嫌な顔をします。
仕事ができなくなります。
だから、タダでも受けてくれません。
中央公論の今月号には、「健康格差は経済格差」とコメントしました。
しかし、今日の会議では、行政の方に、
「長尾先生、経済格差は自治体格差なんですよ」 と言われました。
なるほど。
突き詰めれば、やはり政治の話になります。
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この記事へのコメント
先生のご活躍に感謝します。肝がん体験B型肝炎患者です。
TVCMの問題も治らない患者は気分を害しますし、荘との費用が使われていることも気になります。先生がおっしゃるように、ウイルス検診をもっと宣伝してほしいです。先生のブログの書き込みを見て該当製薬会社の方に患者の声として届けることにしました。
Posted by sin at 2010年05月25日 11:58 | 返信
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