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何故、尼崎市で「受動喫煙防止条例」が制定できないのか?
医療界の自律性がネック
2010年05月15日(土)
本夕は、「尼崎心疾患を語る会」に招かれて、
「禁煙治療の実際」について、講演とシンポジストをしました。
公害喘息、アスベスト問題、そして特定検診発祥の町、尼崎。
さらには全国市町村で「がん訂正死亡率」ワーストワンの、尼崎。
だからこそ「受動喫煙防止条例」の先陣を切る意味があるのですが・・・
なぜ、それができないのか、私なりに見えてきました。
私は、昨年
「禁煙で人生を変えよう -騙されている日本の喫煙者ー 」を
エピックから出版しました。現在、第二版が出ています。
このタイトルをよく見ると
「禁煙人生を変えよう」 は、 タバコの害を説いています。
後半の「騙されている・・・」は、アコギな国家システムを暴露しています。
大変危険な本です。
身の危険を覚悟して出版しましたが、まだ生きています。
その意味は、読んで頂ければ分かります。
結局、自分なりに考えて、日本だけが取り残されたタバコ問題解決には、
1)トップダウン(政治解決)
2)ボトムアップ(市民運動)
の2法がありますが、
1)は、財務官僚とタバコ産業の圧力が強すぎて無理だと感じました。
だから、2)しかないのですが、市民に言う前に、
医療者自身が禁煙しなければなりません。
医師や看護師の喫煙率は、少し前まで20%台。
これを解決できない、医師会、医学会、看護協会の
オートニミー(自律性)が問われます。
ついでに言うなら、ケアマネ協会や介護業界もです。
臭くて息が詰まる、ケアマネやヘルパーが多すぎます。
在宅患者さんに受動喫煙被害を及ぼしている、という
自覚のカケラもありません。
これは彼らが悪いのではありません。
彼らは被害者です。
喫煙者は国家システムに騙されているのです。
(これにつては拙書に詳説)
結論
医療者が自らの襟を正せない限り、ボトムアップすら無理である。
ボトムアップが無いと、市町村行政も動かない。
だから、条例制定には課題が多い。
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