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よく生きていたね!
2010年05月18日(火)
夜診の最後は、超ベビーな患者さんが続きます。
「だるくて、しんどくて、何とかして欲しい」と、抱えられながら入ってきました。
この患者さんは、2年に一回位しか受診されない、重症糖尿病患者です。
HbA1cは12%位で、数年間、実質的に、無治療です。
正確には、治療しようと思っても、2年に1回しか来られないので、治療できません。
「よく生きていたね」と、再会を称えました。
「だるくて、しんどくて、何とかして欲しい」と、抱えられながら入ってきました。
この患者さんは、2年に一回位しか受診されない、重症糖尿病患者です。
HbA1cは12%位で、数年間、実質的に、無治療です。
正確には、治療しようと思っても、2年に1回しか来られないので、治療できません。
「よく生きていたね」と、再会を称えました。
2年毎のデータは、どれもHbA1c12%以上と最悪。
飲み薬を出しても、それっきりです。
決して、浮気ではありません。
しんどくなった時した受診されません。
このような患者さんが何人かいます。
今夜は、彼女に引きづられるようにして入ってきました。
行動力のある彼女に感謝しなければいけませんね。
よく聞くと、予想通どうり、お金がないのです。
安くあげるために、「今回は飲み薬で行きましょうか?」
と聞くと、
「冷蔵庫の中に、2年前のインスリンがそのまま残っています」と。
「あれを4単位打ったら、目まいがしたので1回で止めた」と。
低血糖と言いたいのでしょうが、要するに、針が怖いようです。
今夜は難しいことはいいません。
「このお薬だけ飲んでください。次は1ケ月後に来てください」と
気を使うと、
「1ケ月間も大丈夫ですか?」と、2年に1回しか来ないくせに返ってきます。
無治療の重症糖尿病
無治療の重症高血圧
自然放置のがん
町医者をしていれば、図らずもこれらの長期経過を、知ることになります。
死ぬ人もいれば、死なないで、再会できるひともいます。
「お願いだからまた来てね!」と、スナックのママさんのような
言葉でお見送りしました。
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この記事へのコメント
あの松坂大輔が、甲子園で活躍していた頃、うちの息子が夏の大会が終わって、就職のための酪農研修に北海道の牧場に夏休みを過ごしていた時。私も、治療をしないでA1c=14以上、随時血糖=500以上で、病院にうちの奥さんに連れて行ってもらったことがあります。『田中さん、ショック状態ですよ。これは。』自分でも糖尿病発症時と同じ感じでした。しんどかったです。コレはヤバイ、と思いました。『夜診の最後は、超ベビーな患者さんが続きます。』の人と同じやなあ。私の糖尿病は一生モンや、『ナゲタラあかん』。今日は、糖尿外来の診察日です。
Posted by 田中正夫 at 2010年05月19日 09:30 | 返信
『しかし、最初のブドウ糖濃度の低下に脳が耐えられないのでしょうか?
こう考えると、アルコール依存症やニコチン依存症と同じように、
過食になるのは、「ブドウ糖依存症」だからかもしれません。』仕事が終わったら、風呂に入って、さっさと寝る。コレがなかなかできなかった。『依存症』。四半世紀も、続けていた。いやもっと以前から。余分なものを持たない。身体にも身につけない。僕の糖尿病はコレで何とかなるんとちがうんやろか!チャンスやなあ。と思います。有意な改善がありました。ありがたい。
Posted by 田中正夫 at 2010年05月20日 09:00 | 返信
田中さま、長尾です。
「ブドウ糖依存症」というのはまだ仮説です。
一部の人はこう考えると理解しやすくなります。
ちなみに私も依存症患者です。
毎日、悩んでいます。
Posted by 長尾 at 2010年05月20日 02:28 | 返信
はい,わかりやすいです。それに、挑戦してみようという気になります。ニコチンでは、勝ってますので。
Posted by 田中正夫 at 2010年05月20日 03:07 | 返信
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