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子宮頚がんは、「予防できるがん」である
2010年05月29日(土)
「がんは予防できる時代です」を、拝聴しました。
引き続き、女優の仁科亜希子さんも自らの体験を交えて講演しました。
年間、15000人が子宮頚がんになり、
3500人が死亡しています。
私自身も在宅ホスピス医として、子宮頚がんに苦しむ
患者さんを診ることが頻回にあります。
20才~30歳のが子宮けいがんの
罹患率、死亡率ともに増加しています。
若い女性と言うと、「乳がん」の方をを思い浮かべがちですが、
子宮頚がんの方が、2倍多いのです。
この事実はあまり知られていません。
1983年に、ヒト・パピローマウイルス(HPV)が発見されました。
100種類以上あるHPVのうち、15種が子宮頚がんの原因ウイルスです。
その中でも16型と18型が特に発がん性が強く、ワクチンが作られました。
HPVはありふれた感染症で、風邪とおなじように感染します。
一度でも性交渉のある女性であれば、60~80%が
一生に一度は、HPVに感染します。
要約すると、
1)子宮頚がんの70%を予防できる。
2)子宮頚がんを治癒させるものではない。
2)11~14才女児に接種すると最も効果的である。
4)成人女性にも有効である。
5)安全性が高い
6)子宮頚がん検診の重要性は変わらない
欧米では公費負担が充実しています。
しかし日本で公費助成を行っている自治体は、まだ約50ケ所です。
数にするとまだ約0.3%です。
風疹ワクチンの集団接種は
1994年予防接種法改正(集団接種から個別摂取)に
なってから接種率が激減しています。
我々は、今、子宮頸がんワクチンという武器を得ることができました。
公費助成で女性の尊い生命と子孫(子宮)が守れる時代がきました。
ワクチン接種は、10代前半が第一ターゲット。
26歳までが第二ターゲット。
46歳までが第三ターゲット、だそうです。

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この記事へのコメント
子宮頸がんパピローマウイルスは、男性の咽頭癌の原因になるとケアネットに記事に有りました。
Posted by 匿名 at 2015年10月11日 01:33 | 返信
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