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仁科亜季子さんの、がん体験談
自分の身を守るのは、自分しかできません
2010年05月29日(土)
女優の仁科亜季子さんのお話を拝聴しました。
当時、小学校1年になったばかりの子育てに埋没
していたある日突然、子宮がんが発見されました。
「女優仁科亜季子」さんから「がん患者仁科亜季子」さんに
変わりました。
あたりまえですが、あの仁科さんも、一般の方と全く同様、
辛い闘病生活を送られていたようです。
術前の抗がん剤治療の辛さを静かに語られました。
彼女は、抗がん剤治療後に、子宮と卵巣の全摘術を受けました。
手術後4日目から更年期障害のような症状が出ました。
体温のコントロールもできない状態が続きました。
抜糸した糸を今も大切に保存しているそうです。
その後、放射線治療を7クール、受けました。
頭の毛が全部抜けて、ツルツルになりました。
子供が「かわいい!」と言って頭をなでられました。
子供に頭をなでられたのは後にも先にもその時だけとか。
当初、入院はは6ケ月と言われていたが、4ケ月で退院できました。
しかし、女性にとって子宮と卵巣を失ったことは、
肉体的だけでなく、精神的なダメージも大きかった。
今も、排尿障害とも闘っています。
ロケの前日は、水分を控えます。
女性にとってこれは大変辛い!
こんな言いにくいことも彼女はカミングアウトされました。
さらに悪いことに、46歳のときに胃がんも患ったそうです。
知れませんでした。
胃を切って、体重が一時は38Kgまで落ちたそうです。
子宮頚がんも胃がんも、見つかったのは夏でした。
だから、夏になると心がざわつきます。
2人に1人が、がんになる時代です。
国をあげて、予防に取り組む時代です。
自分の身を守るのは自分自身です。
予防は、自分でしかできません。
女の子の中学進学のお祝いには、ブランド品ではなく、
ワクチンをプレゼントしてあげてください。
ワクチン代は、現在4~5万円かかります。
仁科さんは、前国立がんセンター総長の土屋先生とともに
子宮頸がんワクチンの公費助成運動を続けておられます。
もし10代前半の女性に全部打つと、213億円かかるそうです。
しかし子宮頚がんで失われる費用はその倍以上となります。
すなわち、対費用効果では充分ペイする国策だそうです。
仁科さんは、何度も「私が生きているうちは・・・」という
言葉を使われました。
私自身も、この言葉を日々、何度も念じながら、生きています。
仁科さんの今後の活躍を祈念いたします。
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この記事へのコメント
先生のプロフィール写真、とってもさわやかですね!
仁科さんと一緒の写真も笑顔で素敵です。
これに、SMAPのコンサートのときのようにズラがあれば完璧!だったのですが。。。(笑)
Posted by *snowflake* at 2010年05月30日 04:01 | 返信
院長先生、消化器の専門の先生なのに
婦人科の範囲の癌に関しての講演にも
熱心にお聞きになるなんてとても患者
としての私もますます信頼を寄せました。
私がもし医者だったとしてもそこまでの
勉強はしているかどうか・・・。
たぶん、していないというのが本音です。
院長先生、体力的にも精神的にもそんなに
体を動かしてるのはしんどいと思うのに
出向かれて、大変お疲れ様でした。
Posted by st**yminmin at 2010年05月30日 02:40 | 返信
厚生労働省のサイトに載っている議事録を見ても、このワクチンは「子宮頸癌を予防するかどうかのテストはしていない」「蛾の細胞由来」入り「わが国初の遺伝子組み換え」「劇薬」ワクチンです。
海外では多くの、死亡を含む犠牲者すら出ているのに、そうした事実を隠して公費や国費で小さい子供にも打たせようとする。その意味をしっかり考えてから、この毒入りワクチンの宣伝をなさってください。
http://insidejobjp.blogspot.com/2010/08/blog-post.html
打たれる子供たちは、まさにモルモットです。
http://insidejobjp.blogspot.com/2010/07/blog-post_30.html
Posted by もっとちゃんと調べてからにしてください。 at 2010年08月07日 04:52 | 返信
もっとちゃんと調べてからにしてください様、長尾です。
大変貴重な情報提供、ありがとうございます。
・新型インルルエンザワクチンの接種意義や
・胃がん予防のためのピロリー菌除菌の意味を
思わず、連想いたしました。
残念ながら、また無責任ながら、私は。子宮頚がんワクチンのエビデンスを
云々言える立場にありません。
しかし子宮頚がんワクチン接種は「HPVが主因である」という
エヴィデンスに基づいた国家戦略のはずです。
一方、これはあくまで任意接種です。
ただ、公的補助が付くという話しです。
B型肝炎への核酸アナログ投与への国家補助も同様の理屈になると思います。
医学は、完全無欠でも無ければ、万能でもありません。
10年たてば、一笑にふされる国家戦略もあるでしょう。(メタボ検診?)
「医療の不確実性」の範疇に入る治療戦略も充分ある得るでしょう。
混沌たる情報の中から、厳正に抽出されたであろう情報に基ずいて
行動するのが、その時代の「医療」というものであるはずです。
貴兄が指摘される「リスク」は、末端の医師として常に意識はしているつもりです。
例えば、高コレステロール血症に対するスタチンの投薬も同様です。
しかし、いつの時代も医療は完全ではありません。
情報の是非を判定するには国民の監視も必要かと考えます。
引き続き、情報提供のほど、よろしくお願い申し上げます。
Posted by 長尾 at 2010年08月08日 09:27 | 返信
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