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人生相談外来

2010年06月03日(木)

夜診の最後は,重い相談が相次ぎます。
家庭問題、仕事問題、経済問題・・・
人生相談の上にしか、診療は成り立ちません。

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まるで、人生相談外来です。
ひとつひとつの診療が重すぎます。
しかし明日の命に関わる話です。

ずるい人間もいますが、真面目に生きていても
自力ではどうすることもできない人がいます。
強い人間が、弱い人間を、どう助けるか。

一人、一人の病気の原因を探っていくと、
多くは社会問題に行きつきます。
医学だけでは絶対に、患者さんをハッピーにできません。

日本の医療を変えるには、教育から変えないと絶対に無理。
国民全員への学校教育と、医療者全員への医学教育。

国力が落ちています。
少子化もそのひとつ。
日本が危ないと感じます。

この数年が転換期。
大切な数年間。

大きなことを言いながら、
地道に小さな仕事を続けます。




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この記事へのコメント

政治もそうですが、世の中はいつの時代も女性が
強いのか、男性が女性に振り回されて弱いのか…と、
主人と引き合わせてくれた私の親身にしてくれた
方がどっちなんでしょうね…といつも言っていました。
私もいろんな歴史ドラマのフィクションですけれど、
見ていると時々、そいういう思いが脳裏によぎります。
かく言う私も女性ですが、どうも質が違うように感じ
ます。真面目に生きてる人は自転車でもお酒を飲んだ
ら押して帰って来たと言います。万が一のことがあれ
ば、自分の立場が悪くなるからと40分かけて歩いて
帰ってきてて、他人から見ると大半の人は「ええ!?」
ってそんなくらいと思うのでは。だけどこれが正論なん
だけど・・・。ってなりそうなそんな感じで時間を無駄に
しているけど真面目なんですよね。

Posted by st**yminmin at 2010年06月04日 12:13 | 返信

医療者全員への医学教育

おっしゃる通りだと思います。
今日は第一金曜日で、私の属しているSP(模擬患者)ボランテイアの定例ミーテイングの日でした。ロールプレイの練習のほかに、医大の教育担当の先生から年度初めの研修がありました。いろいろあった中で、印象深かったのは

■今の医学の進歩(検査法・薬剤・手術術式・機器類など)はすさまじいスピードのため、医学部6年間で「全て」を教えることは不可能(どんどん学ぶべきことが出てくる)
それで国は「コア・カリキュラム」を策定し、どうしてもこれだけは基本として教えるべきコアを叩き込むことになった → いかにも、そうでしょうね!

■一番の要点は「患者中心のチーム医療」
そのための患者の個別的背景を理解するにはコミュニケーションが大切 → 勿論です!
(いろいろ詳しい説明あり)

長尾先生はほんとうに立派なモデルですね。ブログを読むたびに尊敬の念を抱きます。
振り返って、じゃ、私達は何ができるのか、ということですが

■医療者は自分のコミュニケーションがどうであったか、振り返る機会がない。自分についてのBlind Spotsがわからない。
患者ががそれを上手に伝えられれば、医療者は、気にせずにしていた自分の行動(話し方、態度、クセなど)の影響に気付くし、良いところを具体的に言ってもらえることで、よりその長所を伸ばせると。

今は代役の模擬患者が演じていますが、ほんとうは患者本人がそう出来たら自分も嬉しいし、信頼された医師も嬉しいのでは。
しかしいろいろコメントを拝見すると、現状は厳しいよう!
でもSP参加の授業で接する学生さんたち(医療面接は5年生)は、ほんとに真剣に学んでいますから、そういう医師がどんどん増えて来る(かなあ…)と思う。

もし言えたら、医療者には具体的に伝えるのが良いとのこと。
たとえば「先生が私の答えを待っていて下さったので安心してお話できて良かったです」
「○○の言葉の意味がわからず戸惑っていたら、次の質問が聞きとれませんでした」
私も受診時できるだけお伝えするよう努力してますが、どうお伝えしてよいか分からない時はパス。あせらずに一歩づつトライして、みんなで医療を望む形にしていきましょう!

Posted by 梨木 at 2010年06月04日 08:07 | 返信

長尾先生

こんにちは。

大人になりきれていない大人が多いですね。

常識も非常識も区別できないような。

学校教育も大切です。が、学校の先生も人間力が弱い方がいますので安心して

子供を託すことができませんね。教師は選べませんから。

AC(アダルトチルドレン)が増えていると思います。

綺麗ごとをうざく思う方も多いです。私の会社でも多いです。私はうるさい人間ですので、変なことはすぐに意見

をいうので会社はまたか、と反応もしてくれなくなりましたが。そんなことはどうでもいいです。

雑踏の中の毎日ですが、先日、三島由紀夫の金閣寺を読みました。あまりにも美しい日本語の文体で

日頃の心の澱が少し洗われたように思います。

若い時期の作品ですが、大人、を感じました。

今の世の中は幼児化しています。

でもそうさせたのはそれらを育てた日本社会です。

根本から帰るのは至難の業ですがそれらをどうにかしようと、善良な方々、ご活躍されている方々も

数多くいらっしゃいます。長尾先生の発信力もとても大きいです。

私も微力ながら善良な方々との交流の機会がありますので、できることをやっていきます。

Posted by 山崎裕子 at 2010年06月05日 12:09 | 返信

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