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タバコを吸いながら咳が止まらないと文句を言う患者さんたち

6月6日までは、「世界禁煙ウイーク」

2010年06月01日(火)

気候は最高ですが、咳が止まらない患者さんが大勢受診されます。
いろいろ投薬しても、「咳が止まらない」と、暴れる患者さんもいます。
タバコを30~40本吸っていることを指摘すると、
「これまで吸ってきたがそんなことを言った医者はいない。おかしい。」
と、激怒されます。
1年365日。毎日がタバコとの闘いです。

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診察室でタバコを吸おうとする患者さんもいます。
診察椅子に座って、おもむろに、床でタバコの火を消す患者さんもいます。
「先生、ハイ!」と言って、私に吸い殻を渡たす高校生。
クリニックのトイレを喫煙室にする女子高生たち。

「咳が止まらない」といって、当院だけでも通算何十回、おそらく
耳鼻科も合わせと通算何百回も、医療機関を受診される患者さんもいます。

こちらにすれば、原因は明白ですが、
本人は、タバコが悪いと夢にも思っていません。

奥さんまで、「先生、この人は、酒もパチンコもやりませんから、
タバコぐらいは、許してあげてください」と懇願されます。

拙書の副題に「騙されている日本の喫煙者」とつけた時の
怒りが、ふつふつと再び湧き上がってきます。

そう、彼らは騙されているのです!
見事に国家に騙されています!

タバコ代でお金を取られて。
医者で医療費を取られて、
肝腎の寿命も4年取られる・・・


5月31日が世界禁煙デイですが、
6月6日までは、「世界禁煙ウイーク」です。





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※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

日本へ一時帰国したときに閉口してしまったのが、『選挙活動の広報車』。

あんなにやかましい騒音公害を堂々と朝の早くから夕方遅くまで街の隅から隅まで行って、
警察に捕まらないのがどうしても理解出来ません。
こちらでそんなことをしたら、警察に通報されて逮捕されます。

あんなに選挙運動に力を入れて、国民を騒音公害で苦しめるのなら、
同じ騒音公害でも『断煙』『タバコの本当の怖さ』『受動喫煙の影響』などについて放送して
一日中広報車を町中に走らせてくれたほうがまだ国民のためになると思うのですが。

私の勤めている病院の心臓&胸部外科には
煙草を吸う患者は絶対に受け付けない、オペは絶対にしないと言う外科医のトップがいます。

『オペをしても、「手術で何とかなる」「最新医療があるから大丈夫」と現在の医療に依存して自分から健康になろうというモチベーションが無いから、どうせ数ヶ月もしくは数年置きに大掛かりな治療が必要になる。それは医療分野にとっての無駄遣い以外の何者でもない』とはっきりおっしゃっています。

手術室で働いていたときにも驚きましたが、
どんなに小さなオペをしても、
大きなゴミ袋2つくらいのゴミがでます。
心臓や胸部などの大掛かりなオペになると、4〜5袋なんて当たり前です。(まだ少ない方)
全て使い捨てで、費用も莫大にかかります。
そして私たちが必死になっておさめる税金によってこの費用がまかなわれています。
まさに、どぶに捨てているお金です。

ただでさえ医療というのは高価なんです。
安くて高レベル、高品質の医療は存在しません。
だからこそ、本当に医療を必要としている患者さんたちを優先したい
先天性の病気を患っている患者さん達など、
そういった患者さんが最高の医療を受けるべきなんだ
そして自分の技術はそういった患者さんたちを助けるために学び得たものなんだ、と
その外科医は常々話しています。

そして私も同感です。
私自身が今まで学び得た知識や技術は、
自らを自らの意思と言動によって破壊し、
周囲の人間に迷惑をかける身勝手な人間を助けるために身につけたのではありません。

私は、担当しなければならない喫煙患者には、
私がタバコに異常に敏感だだということを伝えています。
あの口や鼻や服や髪から発せられる臭い匂いによって気分が悪くなり、
ひどい時には本当に吐きそうになって仕事にならないときもあるからです。
その度に『煙草をきっぱりやめてください。私はタバコの臭いによって気持ち悪くなるので、
煙草を吸う患者さんを心から喜んでケア出来ません。
私の仕事は、病気を治そうと努力する患者さんの手助けをすることです。
自分で自分自身を病気にするようなことをしている人間を助けるのではありません』とはっきり言います。

ただでさえ医療崩壊かと騒がれている今日この頃、
これ以上疲労困憊してる医療従事者に、こういう身勝手な患者によってこれ以上の過労を強いられるのは
我々に『過労死』を強要しているようにしか思えないのですが。

『自分の心身を自分でコントロールできないから、困ったら他に頼る』
こんな大人が巷にあふれていれば、今時の青少年がまともに育つはずが無いですね。
悲しい限りです。

Posted by *snowflake* at 2010年06月02日 02:24 | 返信

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