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旅立たれた後に届く、紹介状

2010年06月10日(木)

家族から在宅医療を依頼された患者さんが
あっという間に旅立たれました。その直後に、
がん拠点病院からの紹介状が届きました。
亡くなってから紹介状を頂いても、何の役に立ちません。
悲しいけど、これが、がん拠点病院の医療連携の現状です。

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がん拠点病院は、患者さんが亡くなってから、在宅医への紹介状を送ります。
がん拠点病院は、患者さんが亡くなってから、抗がん剤の投与を中止します。
がん拠点病院は、患者さんが亡くなってから、高カロリー輸液を中止します。

そんな馬鹿な!と、一般の方は思われるでしょう。
しかし、これが、我々の日常そのものです。

亡くなった直後の患者さんの口の中に残っている抗がん剤を
見つめながら、現場の医師として、発信しなければ!と思います。

・向こうから(患者から)やってくるのが当たり前=こちらから行くという発想が欠如
・上から目線でも誰も注意しない=裸の王様状態
・開業医の言うことなど耳を貸さない=病院が上、という錯覚
に病院医療者が気がつかない限り、悲劇が繰り返されます。

「こっれを悲劇と思っていないがん拠点病院」、こそが、悲劇だと思います。

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