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嘉山孝正先生への手紙
がん拠点病院スタッフへの、在宅ホスピス医による講義を必須条件としてはどうか?
2010年06月13日(日)
国立がんセンター理事長の嘉山孝正先生が、
今週、「がん難民を無くす」と発言されました。
その実現のために、ひとつ提案しました。
実は問題は、「がん再発難民」です。
昨夜の免疫療法医の講演では、そこに「空白地帯」がある。
たしかに。
その「空白地帯」は、いわば無政府状態で、免疫療法、健康食品、
そしておかしな宗教など、それこそ何でもありです。
終わりよければすべてよし。
どうすれば変わるのか、私なりに考えてみました。
1)がん拠点病院を資格を得るには、「地域の在宅医による在宅ホスピスケアの
現状と課題」という講義を、医療者全員が履修することを必須項目とする。
2)すべての大学医学部に、「地域医療連携科」を創設し、必須科目とする。
3)以上のことを、広く国民啓発する。
「再発がん医療には終わりがある」ことを、国としてアピールする。
いかがでしょうか?
これだけでも本当にやれば、日本のがん終末期医療は変わります。
がん拠点病院が変われば、日本の医療は変わります。
以上、本当に嘉山先生に、本当にメールをしてみました。
本当は、日本医師会長の原中先生に言ってもらいたいのですが・・・
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この記事へのコメント
2)すべての大学医学部に、「地域医療連携科」を創設し、必須科目とする
これに、『2年間、地域&在宅医療に従事し、現場で実習すること』が最終学年あたりで必須になればいいんですが。。。 実習に勝る経験学習はありませんから。
病院内の現実と、病院外の現実はかけ離れています。
それを、頭だけでなく、体を以て叩き込んでほしいです。
退院がケアの終わりではないのです。
患者さんにとっては、退院こそがスタートなんです。
退院した患者さんがその後どのように生活して(できて)いるのかを知らずに病院医師になってしまうのは、
今後のガン難民を増やす元凶になると思われます。
これは私の住んでいる国でも同じ。。。
一般家庭医(町医者)を経験せず、医学部を経てすぐに病院医師になれてしまうシステムに
疑問どころか怒りを覚えます。
総合的に患者を診ることを学ばず、さっさと専門領域に進学してしまい、自分の分野しか知らないというのでは、
ダメ医者をどんどん増やすばかりです。
私は患者としても専門医のおざなりな診断の被害にあった一人です。私の母もそうです。
そして母はガンを見過ごされ、危うくオペ中に死ぬところでした。
回復し社会復帰できたのは、奇跡としか言えません。
だからこそ、ダメ医者の(腐)卵たちにスパルタ教育を施すんです。
『あんな医師にだけはなるな。もし自分の家族や恋人がその患者だったら、と考えて行動しなさい。』
聞く耳をもつ将来有望な卵もいれば、
聞かずに教授にごまをすってばかりの腐卵もいます。
全ての医師が一般家庭医を経てからしか病院医師になれない、というようにシステムが変わることを願ってやみませんが、無理でしょうね。
Posted by *snowflake* at 2010年06月13日 06:26 | 返信
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