家に行くと、高そうなペットがいて、予防注射に何万円もかけていた。
ペットは美容院にも行くので、私よりずっと清潔な印象。
病気になると獣医に連れていって、医療費が高いことをボヤかれる。

部屋には、酒やタバコが、溢れていた。
最新型の大型液晶テレビは、一緒に見ることも。
私は、まだ、ブラウン管ですが・・・

ヘルパーさんが、買い物に出かけ、わざわざ料理を作ってくれる。
私は、せいぜい、コンビニおにぎり。
そのヘルシー料理を私が食べたい時がある。

医療費は無料なので、何度でもかかれる。
医者は応召義務があるので来た患者は断れない。
甘い医者なら、薬はだいたい好きなだけもらえる。

時には、タクシーでホテルに行ってランチもする。
九州や東北へ旅行へも行く。
国内旅行は、実に気軽だ。

そんなこんなでお金が無くなるので、
電話や電気が止められる。
ケアマネが大慌てで走り回る。

クーラーがあっても壊れている。
壊れていなくても、冷たい風が出ない。
室内熱中症で、カラカラに干上がることも。

電話が無いので、困ったら近所の人に救急車を
要請すれば、親切に大学病院にも運んでくれる。
院外処方でもらう薬はもちろん、先発品。

親も親なら、子も子で、未成年でもヘビースモーカー。
なんでもかんでも親のマネをする。
癌になっても、タバコを絶対やめないのは、信念か。

こんな方は、極く一部かもしれない。
大半は、社会的弱者。

この壁を再び乗り越えて、「自立」に戻る若者も稀にいる。
その時ばかりは、「エライ！」と叫んで、思いっきり誉める。