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ジェネリック薬を巡る攻防
選ぶのは患者さんですが・・・
2010年09月13日(月)
この4月から、国からジェネリック医薬品を使うようとのお達しが出ています。
飲み薬のみならず、注射薬も、後発品に誘導政策されています。
患者さんの中には、「このジェネリックしかは効かない」と言う人もいます。
権威ある大学病院がジェネリック医薬品を多用するのは、包括性のためです。
決してジェネリックが好きではありません。
病院の利益のためには、「ジェネリックしか使えない」のが実情です。
そのジェネリック医薬品を処方されて、地域に帰ってきます。
大学病院病の患者さんは、「私にはこの薬しか効かない」と刷り込まれます。
「これが本当は先発品なのですが・・・」と言っても、なかなか信用されません。
彼らにとっては、エライ先生が処方した薬が、一番なのです。
プラセーボ効果もかなりあると思います。
先発品は、1つですが、
ジェネリックは、薬によっては何十もあります。
数多あるジェネリックの中から、「私はこのジェネリックしか効かない」と
言われると、開業医や調剤薬局は大変困ります。
大急ぎで、近所の薬局にこの薬を捜し回ります。
昔は、
ジェネリック医者=開業医=地位の低い医者
先発品医者=大学病院勤務医=エリート医者
でしたが、時代が変わると、見事に逆転しました。
ジェネリックにも、一流、2流、3流があります。
どれが一流で、どれが3流なのか、だれも
分からないのが不思議です。
選ぶのは患者さんですが、
彼らにも私にも、情報が無さ過ぎます。
イマドキの薬局は、
先発品とジェネリックの2種類の薬を置く必要があります。
これって、目に見えない、大変な労力と在庫コストです。
ジェネリック薬を巡る攻防は、
まだ始まったばかりかもしれません。
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この記事へのコメント
できたら 後発医薬品は極力使いたくないんですけど・・・と個人的には思います。いちおう 薬剤師ですから。
Posted by 井澤です at 2010年09月14日 09:16 | 返信
院長先生、お疲れ様です。
ジェネリックで3流なんてあるんですか!?
色々あるようでびっくりします。
Posted by st**yminmin at 2010年09月15日 08:20 | 返信
ジェネリックの格付けの要件は知らないのですが、
私が聞いた話では、先発品と有効成分等は同じでも、
副作用が意外と違ったりしてリスクがありうる、と言うことでした。
ジェネリックは、成分とか作用機序が同じなら治験は不要なのですか。
私のかかりつけ医もジェネリックは勧めません(扱いなれた薬が安心というお気持ちもあるよう) 金額にして大した違いも無いので、今はそれで特に異存ありませんが
■もし高価な薬を使うようになって金額の差が大きかったら
ジェネリックでも・・・と迷うかもしれません。
医師が処方箋の「ジェネリック不可」欄に署名しなければ、患者が薬局でジェネリックに変更希望を出せるようです。
どんなことに注意して選択すべきか(=一流~三流の見分けかた)を
ご教示いただけたら嬉しいです。
Posted by 梨木 at 2010年09月15日 08:23 | 返信
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