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帝京大学騒動は第二の大野病院事件?

2010年09月07日(火)

業務上過失致死の疑いで、帝京大学の取り調べが始まったという。
耳を疑いました。
なんで、過失致死罪なの?なんで、警察が入るの?
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もしかしたら、院内感染かもしれないし、
それが原因で亡くなったのかもしれない。
ただし、もっと調べないと分からないはず。

しかし、すぐに、警察が入って、過失致死罪で調べている。
やっぱり、医療って、すぐに逮捕されるんだ。
原因を調べるのは、警察(=ド素人)なんだ。

院内感染は、「犯罪」なんだ。
人が死ぬと、誰かが「逮捕」されるのだ。
医療者は、いつ塀の中に落ちるかわからない「危ない人種」なのだ。

医療再生が、また、一歩後退するのでは?
第二の大野病院事件にならないことを祈るばかりだ。

「医療の不確実性」という小松秀樹先生の言葉は、
マスコミにも警察にも司法にも理解されないようだ。
ますます、医療崩壊が進みそうな予感。

そもそも、
「病院ほど危険な場所はない!」

元気で病院に入っても、死んで出てきた人は数知れず。
残酷なようだが、病院とは、そのような場所。
死ぬ人がいれば、運よく、助かるひとも多い。

要するに、大いにリスクのある場所なのだ。
飛行機に乗るのと似ている。
いやなら乗らなければいい。

死んでも文句は言わないこと。
特に院内感染は、医療者だけの責任とは断定できない。
お見舞いの客が、細菌をばらまいたのかもしれません。

電車の中で風邪をうつされて、
鉄道会社に文句を言ってもしょうがないのと似ている。
嫌なら、電車に乗らなければいい。

煽るようなマスコミ報道も気になるが、
呼応するような警察の介入が気になります。
警察が調べて、一体何が分かるのか?

それより、医療事故調議論を
もっとしなくてはいけないのではないか?

医療費問題より、事故調議論を!
お金の問題より、逮捕されない医療を!



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この記事へのコメント

警察わ何んですぐ介入するのかな権力のおごりか恐ろしい事

Posted by 田島 at 2010年10月03日 08:33 | 返信

田島さま、長尾です。
医療に司法が介入していることが、医療崩壊の一因であることを
これからも書いていきます。
アピタルブログでも書いて、議論していきます。

Posted by 長尾 at 2010年10月10日 12:16 | 返信

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