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多剤耐性菌は当たり前

2010年09月08日(水)

マスコミは多剤耐性菌で大騒ぎしています。
こんなに抗菌剤を使えば、当たり前。自作自演の芝居のよう。
抗生剤好きな国民性にも、責任があると思う。
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日本の抗生物質使用量は異常に多い。
風邪で来ても、抗生剤を要求する患者さん、
肺炎に抗生剤を使わずに失敗すれば医師が逮捕される国。

抗生剤文化にも、多剤耐性菌の責任がある。
それは、医療者と患者の誤った共同作業の結果。
当然の帰結に、なぜここまで大騒ぎするのか?

人間は、細菌やウイルスとの闘いには絶対に勝てない。
相手が10枚上手。
せいぜい、イタチごっこまで。

それでも、ジャンジャン、抗生剤を使う文化がある。
それを良しとする国民性がある。
豊かだけれど変な国民だ。

多剤耐性は、アシネトバクター菌だけではない。

・有名なMRSAに始まり、
・VRE
・多剤耐性結核菌・・・

ウイルスの世界も同じ。

・タミフル耐性インフルエンザ
・インターフェロン耐性C型肝炎ウイルス
・ラミブジン耐性B型肝炎ウイルス

抗生剤使用は、人間にとどまらない。

養殖魚にも、大量の抗生剤が使われている。
牛や豚の餌にも抗生物質が混ぜられている。
まさに抗生剤漬けの食物で生きている私たち。

考えていみれば、異常。
細菌やウイルスの反撃が始まって当然だ。
だから、抗菌剤の適正使用に国は力を注ぐべき。

どうせなら、マスコミには、大きな視野に立って、
国益につながる報道をして欲しい。

末端町医者ですらそう思うのだから、
多くの専門家も同じ気持ちではないだろうか?

多剤耐性菌は、
帝京大学の問題ではなく、
日本人の問題だと思う。

ついでに言うなら、医療者を警察に取り調べさせて喜んでいる(?)
暢気なマスコミや国民が、医療を破壊しているのではないのか!?




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