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亡くなる直前まで、抗がん剤やPET
2010年09月08日(水)
先週から、がんの看取りが続き、右往左往、不眠不休の毎日です。
明らかに末期がんなのに、亡くなる直前まで抗がん剤やPET検査。
マイドマイドの「がん拠点病院が、がん終末期医療のがん」なのです。
明らかに末期がんなのに、亡くなる直前まで抗がん剤やPET検査。
マイドマイドの「がん拠点病院が、がん終末期医療のがん」なのです。
亡くなる直前まで、抗がん剤やPET検査。
その結果、在宅期間はわずか3日。
病院のエライ先生は、この患者さんの終末期をどう思うのか?
がん拠点病院の医療者は、がん患者さんの自然経過を知らない。
がんは、自然に任せれば、穏やかに静かに幕を閉じて行く病気。
しかし、余計なこと(=輸液)をするから、もがき苦しむのです。
そんな単純なことが、何度言っても
病院医療者には理解されません。
病院志向の患者さんにも通じません。
一方、亡くなる直前までADLが良い。
平均在宅期間は、1ケ月半。
だからよく騙されます。
亡くなる寸前まで、きつい抗がん剤やきつい検査をして
一体なんの意味があるのか?
見ただけで、「末期がん」と、素人でも分かるではないか。
残りがわずかであっても、時間が取れるのなら
なぜ、有意義に使わないのか?
と、患者さんも不思議に思うでしょう。
しかし、病院の医者の頭にあるのは、
「早期に治療中止したから死んだんだ」と
訴えられないようにすること。
がん拠点病院が、亡くなる直前まで変なことばかりするのは、
1)医療者が人間の終末期に興味がない、ことだけではなく
2)患者さんが、死ねば医者に責任転嫁して訴えようとする、
からです。
医者に好意的に言えば
「患者サイドの力が医療者にそうさせている」のです。
ちょっときついかな?
でも、本音です。
人の死を、なんでも医者のせいにしたがる、
マスコミと国民が、医療をそうさせているのです。
だから、国民が変われば医療も変わると思います。
あれっ?
がん拠点病院の悪口を書いていたら
国民性の悪口を書いてしまいました。
その結果、在宅期間はわずか3日。
病院のエライ先生は、この患者さんの終末期をどう思うのか?
がん拠点病院の医療者は、がん患者さんの自然経過を知らない。
がんは、自然に任せれば、穏やかに静かに幕を閉じて行く病気。
しかし、余計なこと(=輸液)をするから、もがき苦しむのです。
そんな単純なことが、何度言っても
病院医療者には理解されません。
病院志向の患者さんにも通じません。
一方、亡くなる直前までADLが良い。
平均在宅期間は、1ケ月半。
だからよく騙されます。
亡くなる寸前まで、きつい抗がん剤やきつい検査をして
一体なんの意味があるのか?
見ただけで、「末期がん」と、素人でも分かるではないか。
残りがわずかであっても、時間が取れるのなら
なぜ、有意義に使わないのか?
と、患者さんも不思議に思うでしょう。
しかし、病院の医者の頭にあるのは、
「早期に治療中止したから死んだんだ」と
訴えられないようにすること。
がん拠点病院が、亡くなる直前まで変なことばかりするのは、
1)医療者が人間の終末期に興味がない、ことだけではなく
2)患者さんが、死ねば医者に責任転嫁して訴えようとする、
からです。
医者に好意的に言えば
「患者サイドの力が医療者にそうさせている」のです。
ちょっときついかな?
でも、本音です。
人の死を、なんでも医者のせいにしたがる、
マスコミと国民が、医療をそうさせているのです。
だから、国民が変われば医療も変わると思います。
あれっ?
がん拠点病院の悪口を書いていたら
国民性の悪口を書いてしまいました。
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この記事へのコメント
>人の死を、なんでも医者のせいにしたがる、
>マスコミと国民が、医療をそうさせているのです。
>だから、国民が変われば医療も変わると思います。
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おっしゃる通りと考えています。
術後にガーゼを体内に置き忘れたり、点滴薬を間違えたりは言語道断ですが
ベストを尽くした治療でも、有機体としての生物の体に何が起こるかは
人知を超える場合もありえる。福岡氏のノックダウンマウスの実験にも驚きましたが。
その時、医師を恨む・提訴することが予想されるなら、
誰だってリスク回避に走ろうとするのは分からない話ではないです。
臨死期の人工呼吸だって、ほんとは無駄と知っていても、「ここまでやってくれたんだ」
との遺族の納得の為にしている(演技?)という医師の談話を読んだことがあります。
ほんとうは良い医療者の育成だけでなく
患者側の死生観・治療の選択、そしてそれを医師に伝えられるような信頼関係を築いていく「患者学」も必要に思います。
町医者ブログでも、繰り返し取り上げて下さったら嬉しい。
マスコミが大仰な報道をするのは、視聴率が稼げるから。
刺激的なニュースを興味本位で見ている私達テレビのこちら側の責任も大きいです。大体多くの局が毎日こんなに長時間放映しているから、時間を埋めるための危ないネタ探しが横行するのでは。テレビが報道すれば、新聞も追従します(またはその逆)。テレビはもっと短時間放映で十分(過激?!)
そして長尾先生がおっしゃるように、
生命体と医療が関わるとき、どんな現象が起きうるのか?
それを警察もメディアもそして私達市民も、正しく知っておくべきですね。それを語れるのは、やはり医師や研究者ですか。新聞の投稿欄にも、本当の専門家の自発的投稿は少ないのが残念です(求められるコメントには局の意向や編集もあるでしょうし) お忙しい中TV局に直言、有難うございました!
Posted by 梨木 at 2010年09月08日 10:35 | 返信
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