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愛のマウスツーマウス

2010年09月08日(水)

十数人の女性と3人の男性に囲まれた荘厳なる最期の朝でした。
虫の息になって4日目。
大往生の直前の未明には、みんなでマウスツーマウスで励ましたそうです。

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400人を超える在宅看取りをしてきましたが、
こんなマウスツーマウスは、はじめて聞きました。
無駄だとわかっていても、みんなでしたかったそうです。

みんな笑顔ないし泣き笑い、でした。
その爽やかさに感動したのか、
訪問看護師さんが泣いていました。

看取ってから、みんなで朝飯を食べました。
サンドイッチやフルーツを沢山食べました。
「看取り朝食会」もはじめての経験でした。

麻薬は使用しますが、末期がんの最期は
本当に穏やかです。
余計なことをしなければ、死は、荘厳なもの。

腹いっぱい食べて、コーヒーで目を覚ましながら
朝の診察に向かう途中、携帯電話が鳴りました。
また、虫の息の患者さんが出ました。

こんな調子で、毎日、延々と深夜まで往診が続きます。
翌朝、旅立たれ、
その翌朝、また一人、旅立たれました。

日本中から駆け集まってくれたご家族のみなさん、
不眠不休で看病してくれた御兄弟さま、
そして素敵な訪問看護師さん。

ありがとうございました。
一杯の愛を見せて頂きました。

愛は本当にあるのかな?
と、感じました。

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この記事へのコメント

自宅で最期を迎えるのが当たり前の世の中になって欲しいですね。

愛に満たされた最期であれば自宅に限らなくてもいいのかも知れませんが、やっぱり誰かの空気を感じながら息を引き取りたいもんです。

「愛のある最期」はいいですね。

Posted by kai at 2010年09月09日 07:01 | 返信

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