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日本尊厳死協会、設立記念大会
2010年10月17日(日)
設立から35年、会員数12万人の巨大な市民団体。
日本尊厳死協会は、この春、一般社団法人の資格を得ました。
記念すべき設立総会が東京・有楽町にて開催、作家の曽野綾子さんが講演されました。
日本尊厳死協会は、この春、一般社団法人の資格を得ました。
記念すべき設立総会が東京・有楽町にて開催、作家の曽野綾子さんが講演されました。
これで任意団体から法人化が、やっと達成されました。
社会的信用が高まりました。
あとは、法制化を目指しています。
冒頭、波多野ミキ副理事長が、法制化までの
経緯についてご説明なされました。
次に、井形昭弘理事長による、「未来に向けて更なる一歩」と
演題で講演されました。
これからは、長寿ではなく、健康寿命という概念です。
尊厳死協会は死ぬことばかり考えているのではなく
健康な生を目標としている。
ピンピンコロリが、目標であるが、現実にはどうしても寝たきり期間がある。
尊厳死がよかたか、死後の検証はできない。
死生観や心の準備が大切。
苦痛なくダンデイな有終の美を飾りたい。
アンケートを取ると、8割のひとが延命治療を望まない。
しかし、家族となると、全くそうではない。
認知症になれば本人の意志は無視されることが多い。
リビングウイルとは
生きている権利、
延命処置を希望しないという意思表示です。
1976年、田典礼先生が35年前に「安楽死協会」を設立した時、
この言葉に、大きな反発があったのは学生時代に学びました。
しかし、「生と死」に関する医学教育は、ほぼ皆無でした。
しかし、現在は、尊厳死と安楽死の違いが教育されるようになりました。
安楽死=積極的に死を早める
尊厳死=自然死であり、両者は全く異なる概念。
尊厳死協会は、安楽死に反対する立場である。
植物状態=遷延性意識状態、脳幹は生きている状態。
数ケ月以上持続した時には、尊厳死の適応を希望する。
年間7000人が、あらたに植物状態に陥る。
最近、少し、手足が動く、MCSを
リビングウイルを医師にいつ示すのか?
これが意外に難しい。
実際、医者に示しても、「まだ早い」と言われることがある。
臓器移植は、健康保険証に記載されるが、
それと同様に健康保険証に会員証を添えればいい。
医師も、その意志を尊重すべきです。
医師は、こんな市民の意識に対応できているのか?
尊厳死を考える議員連合会長は、中山太郎氏から
2009年、櫻井充議員に変わったところ。
現在、阿吽の呼吸で行われているので、
法制化は必要ない、という意見が根強くなてきている。
また、「リビングウイル」の一部が、改訂されました。
{麻薬で命が縮まっても」、という文言は改訂されました。
日本医師会も終末期医療に関するガイドラインの提示を行っている。
内容は、尊厳死協会に準じた問題になっている。
本人の意志があれば、尊厳死には刑事責任は追及されない。
井形会長が勤務するあいち健康プラザのスローガンは、
「守る健康」から「創る健康」へ。
生活習慣病の克服が、尊厳死運動の第一歩である。
40年前、死亡の80%は在宅死だった。
しかし、現在では80%が病院死であった。、
ドイツでは40%。
日本の病院死率は、国際的にも異常に高い数字。
在宅死のほとんどが、尊厳死である。
私も、在宅死=尊厳死=自然死である、と主張している。
2006年、富山県射水病院事件がおこった。
末期高齢者の人工呼吸器取り外し事件。
新聞は、尊厳死と安楽死を間違えて報道した。
これは尊厳死であり、不起訴となった。
川崎協同病院事件は、筋弛緩剤投与したという事件。
これは、安楽死なので、有罪となった。
尊厳死はOK、安楽死は起訴と、はっきり2分化している。
「延命施さず」という病院が、56%となって
延命中止は、もう裁かれない!?
そんな時代になりつつある。
欧米や韓国でも同様の裁判がおきてきた。
「尊厳死」の願いは、世界共通の人類の願い。
「死ぬほど苦しい」「死んだ方がまし」という言葉がある。
しかし、死ぬ瞬間は、幸せ!?
死ぬ瞬間は、エンドルフィンという脳内モルヒネが出る。
これは神様が与えた、恵みなのか!?
自分が望む安らから死はとは、どんなイメージ?
死が自分自身の問題となると、現実は難しい。
地獄に行くのか?天国に行くのか?
孤独死という言葉はあるが、みんな死ぬ時は孤独だ。
あるのは孤立死。
辞世の言葉を残すのが、ダンデイな死。
今月号の、文芸春秋には仁科亜希子さんが
「私は尊厳死を選ぶ」という文章を書かれている。
最近、尊厳死を扱う記事が多くなってきた。
現在の会員数は12万人。男性4万人、女性8万人。
作家、吉村昭さんも「尊厳死」を選択された。
患者さん側から、このようなメッセージが発せられる意義は大きい。
社会的信用が高まりました。
あとは、法制化を目指しています。
冒頭、波多野ミキ副理事長が、法制化までの
経緯についてご説明なされました。
次に、井形昭弘理事長による、「未来に向けて更なる一歩」と
演題で講演されました。
これからは、長寿ではなく、健康寿命という概念です。
尊厳死協会は死ぬことばかり考えているのではなく
健康な生を目標としている。
ピンピンコロリが、目標であるが、現実にはどうしても寝たきり期間がある。
尊厳死がよかたか、死後の検証はできない。
死生観や心の準備が大切。
苦痛なくダンデイな有終の美を飾りたい。
アンケートを取ると、8割のひとが延命治療を望まない。
しかし、家族となると、全くそうではない。
認知症になれば本人の意志は無視されることが多い。
リビングウイルとは
生きている権利、
延命処置を希望しないという意思表示です。
1976年、田典礼先生が35年前に「安楽死協会」を設立した時、
この言葉に、大きな反発があったのは学生時代に学びました。
しかし、「生と死」に関する医学教育は、ほぼ皆無でした。
しかし、現在は、尊厳死と安楽死の違いが教育されるようになりました。
安楽死=積極的に死を早める
尊厳死=自然死であり、両者は全く異なる概念。
尊厳死協会は、安楽死に反対する立場である。
植物状態=遷延性意識状態、脳幹は生きている状態。
数ケ月以上持続した時には、尊厳死の適応を希望する。
年間7000人が、あらたに植物状態に陥る。
最近、少し、手足が動く、MCSを
リビングウイルを医師にいつ示すのか?
これが意外に難しい。
実際、医者に示しても、「まだ早い」と言われることがある。
臓器移植は、健康保険証に記載されるが、
それと同様に健康保険証に会員証を添えればいい。
医師も、その意志を尊重すべきです。
医師は、こんな市民の意識に対応できているのか?
尊厳死を考える議員連合会長は、中山太郎氏から
2009年、櫻井充議員に変わったところ。
現在、阿吽の呼吸で行われているので、
法制化は必要ない、という意見が根強くなてきている。
また、「リビングウイル」の一部が、改訂されました。
{麻薬で命が縮まっても」、という文言は改訂されました。
日本医師会も終末期医療に関するガイドラインの提示を行っている。
内容は、尊厳死協会に準じた問題になっている。
本人の意志があれば、尊厳死には刑事責任は追及されない。
井形会長が勤務するあいち健康プラザのスローガンは、
「守る健康」から「創る健康」へ。
生活習慣病の克服が、尊厳死運動の第一歩である。
40年前、死亡の80%は在宅死だった。
しかし、現在では80%が病院死であった。、
ドイツでは40%。
日本の病院死率は、国際的にも異常に高い数字。
在宅死のほとんどが、尊厳死である。
私も、在宅死=尊厳死=自然死である、と主張している。
2006年、富山県射水病院事件がおこった。
末期高齢者の人工呼吸器取り外し事件。
新聞は、尊厳死と安楽死を間違えて報道した。
これは尊厳死であり、不起訴となった。
川崎協同病院事件は、筋弛緩剤投与したという事件。
これは、安楽死なので、有罪となった。
尊厳死はOK、安楽死は起訴と、はっきり2分化している。
「延命施さず」という病院が、56%となって
延命中止は、もう裁かれない!?
そんな時代になりつつある。
欧米や韓国でも同様の裁判がおきてきた。
「尊厳死」の願いは、世界共通の人類の願い。
「死ぬほど苦しい」「死んだ方がまし」という言葉がある。
しかし、死ぬ瞬間は、幸せ!?
死ぬ瞬間は、エンドルフィンという脳内モルヒネが出る。
これは神様が与えた、恵みなのか!?
自分が望む安らから死はとは、どんなイメージ?
死が自分自身の問題となると、現実は難しい。
地獄に行くのか?天国に行くのか?
孤独死という言葉はあるが、みんな死ぬ時は孤独だ。
あるのは孤立死。
辞世の言葉を残すのが、ダンデイな死。
今月号の、文芸春秋には仁科亜希子さんが
「私は尊厳死を選ぶ」という文章を書かれている。
最近、尊厳死を扱う記事が多くなってきた。
現在の会員数は12万人。男性4万人、女性8万人。
作家、吉村昭さんも「尊厳死」を選択された。
患者さん側から、このようなメッセージが発せられる意義は大きい。
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この記事へのコメント
『麻薬で命が・・』の文言は、確かに違和感を覚えました。緩和ケアに対して誤解を生じさせるなぁと。
一つひとつ前に進んで行きますね。
Posted by 匿名 at 2010年10月18日 09:20 | 返信
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