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曽野綾子さんが語る「尊厳生すら無いアフリカの現状」
受けるより与えるほうが幸いである!
2010年10月17日(日)
井形理事長が、「在宅死は尊厳死である」と講演されました。
曽野綾子さんは、「尊厳生」について講演されました。
どちらも、私が尊厳死協会の会報に書いてきたことだったので驚きました。
記念講演は、曽野綾子さんによる「計画を立てる楽しみ」でした。
彼女は、「尊厳生すら無いアフリカの現状」について語りました。
地球の裏側には、日本人が想像できない世界があるのです。
曽野さんは、世界中、25ケ国でボランテイア活動をされています。
アフリカのある施設では、1日1人の割合で死んでいきます。
エイズ、結核と対峙。死ぬ前日に、嘔吐して亡くなっていきます。
死は貧困と隣り合わせの世界。
飢餓と空腹は違う。
空腹は、我々がお腹がすいた状態。
飢餓は、食用が無い状態。
死に近ずくと、食欲が全く無くなる。
蛋白質不足の状態を「クワシオルコフフ」と言う。
そうなると、人種に関係なく髪の毛が、「金髪」になる。
これを知らないとビックリする。
1993年、ルワンダの大虐殺事件の現場も、訪問された。
そこには、猛烈な死臭の中、数えきれない、骸骨があった。
名前もDNA鑑定どころか、「尊厳の無い生」と「死」がありました。
インドのハンセン氏病施設での体験も話された。
ハンセン氏病はライ菌による病気です。
そこには、小さな子供が何百キロも自力で通って来る。
ガンジス川の河原には、死体をマキで焼く場所がある。
細いマキ1本でも、インドでは高級品。
なけなしのお金で、そのマキを買い、友人へのせめてものはなむけとする。
悲惨な現状の中、曽野さん一行は、ホスピス活動を続けました。
アフリカの悲惨な現状から、「何が人間という尊厳なのか?」が問われたという。
尊厳生すら無いアフリカの現状から、我々は何を学ぶべきか?
しかし、日本は「受ける」ことばかり主張する。
与えることが、大人になるチャンスなのに。
しかし子供には「おまえはしなくていいよ」と、甘やかす。
そんな日教組の教育は間違っている。
医者や政治に頼らないでください!
先生と呼ばれる人には、期待しない!
自分の生は、自分で守るしかない!
アフリカでの体験から、日本の教育の荒廃を嘆く、曽野さん。
「受けるより与える方が幸いである!」と。
日本は、初等教育から間違っている。
やはり、教育問題だったのだ。
まだまだ、曽野メッセージを発信して欲しい。
それにしても、私が、尊厳死協会会報に書いた
「尊厳死から尊厳生へ」という文章と、同じような
お話をされたのには、ビックリしました。
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