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主人は喜んで死にはりました

2010年11月18日(木)

今週は、某大病院から研修医が勉強に来ていて、一緒に在宅を回りました。
ある高齢婦人を訪問すると、丁度1年前にご自宅でで看取った夫の話になりました。
彼女の口から「家に帰って、主人は喜んでしにはりました」という言葉が出ました。
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何気ないこの言葉を聞いてもらうために、在宅を回っています。
末期がんの方が、病院から自宅に帰って、どんな気持ちで旅立ったのか?
いつも、病院の先生に聞かれる質問です。

私が、何度説明するより、ご家族の何気ない一言のほうが、100倍重みがあります。
「喜んで死ぬ」
普通は、こんな言葉は使いません。

しかし、彼女の夫は、本当に自宅に帰ることで、まさに「喜んで死んで逝った」のです。
研修医の先生は、キョトンとしていました。
おそらく、「ほんまにそんなことがあるんや」と、驚いていたのでしょう。

尼崎の下町を、緊急往診を含めて、一周しました。
それぞれに、それぞれのドラマ。
それぞれが、1本の映画になります。

優秀な研修医と回ることは、私の喜び。
この喜びが無くなった時は、引退します。

人間を診る医療。
まだまだ修行中ですが、
身をもって教えています。

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※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

はじめまして。
関東の端っこで緩和ケアの訪問看護師をしています。
いつもブログを読ませて頂いております。

「喜んで逝く」最高の言葉ですね。
「良い人生だった。そして、最後にあんたたちに出会えて幸せだった。」
そんな言葉に支えられて日々を送っています。
それでも、たくさんの迷いやジレンマがあり
その度に先生のブログで元気を頂いています。

Posted by sarada at 2010年11月18日 02:03 | 返信

お世話になりました。とてもとても勉強になりました。
短い間でしたが、実際に見てつかんだ在宅医療のイメージを、今後活かしていこうと思います。
今後とも宜しくお願いいたします。

Posted by その研修医 at 2010年11月18日 11:39 | 返信

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