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施設での看取り

2010年11月27日(土)

第19回阪神ホームホスピスを考える会のテーマは、「施設での看取り」。
多死社会を目前に在宅看取りに比べて、施設看取りは、かなり遅れている。
施設での終末期ケアの現状について、とても意義深い議論の場となった。
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尼崎市内の特養、2ケ所での看取りの現状報告があった。
予想以上に(失礼!)頑張っておられた。
ホスピスマインド満点の特養スタッフたちは、頼もしい限りだ。

特別講演は、大阪北ホームケアクリニックの藤田拓司先生でした。
藤田先生は、来年3月12、13日に開催される「日本在宅医学会」
http://www2.convention.co.jp/zaitaku2011/program.html
の大会長でもある。不肖、私が司会を務めさせていただいた。

施設での看取りが進まない理由は、大きく分けて二つある。
一つは、施設のスタッフが、死を一度も経験したことが無く、「死」を非常に怖がる。
もう一つは、施設に預けたご家族の、医療依存、医療期待が過大であること。

要するに、死生観の問題であることが、改めて浮き彫りになった。
さらに、問題となるのは、「「老健と高専賃での看取り」であることも。
これらは、医療制度とも関連する。

老健の介護報酬体験は、すべて包括制。
入所したら、お薬は極力切って利益を出す。
そして6ケ月たったら、別の老健に移動させる。

もしくは、誤嚥性肺炎で、病院に入院したら、また振り出しからリセットする。
老健は、本来の機能(自宅に帰るための準備施設)を完全に失っている。
「老健の特養化」が指摘されているが、「特養」にも成りきれない「老健」の悲劇。

再来年の医療介護同時改定では、老健と高専賃が目玉になるだろう。
特養の医療は、外付けになるのだろうか?
ならば老健は、どうすればいいのか?

外づけか、嘱託医の充実か?
どちらが、患者さんにとってハッピーなのか?
おっと、肝腎の施設の絶対数が足りないほうが先に来るのか。

在宅では、訪問時に自然に家族への説明をしているが、
施設では、年に何回か説明会を開かなくてはならない。
在宅より、施設の方が、看取りには結構、手間がかかる。

一番、在宅医がやり易いのは「独居」。
「独居」は施設がいいと言われるが、ケースバイケースだ。
自宅が似合う独居の方も沢山おられる。

結局、施設での看取りは、
制度と死生観が複雑に絡まり合い、スゴイ難問となっている。
せめて、まづ制度をシンプルにしてから、死生観の成熟を待ちたい。


けま嬉楽苑 施設長 土谷千津子氏による

「そのひとらしい暮らしを支えるターミナルケア」の講演。

 

驚くことばかりでした。

1)嘱託医はいるものの、元の主治医は、全員、

  そのまま主治医として診ているそうです。

  (診療報酬はどうなっているの???

   末期がんしか外づけは解禁されていないはずですが)

 

2)施設の入口に鍵は無く、入居者は自由に出這入りできる。

これまでトラブルは無かった。

食事の時間も決まっていない。自由に食べれる。

 

3)事前に自然なリビングウイルの確認を行っている。

死後の話をする。死をタブー視しない。

 老衰となっても諦めない家族も多い。

  病院に入って胃瘻で帰って来る人も多い。

  歯科医師、STも関わり、VF、VEもしている。

 

4)お別れ会

  お別れ会をして、正面玄関から遺体は出る。

  それを見ると認知症患者も一緒に泣く。

 

5)看取り委員会の設置

   入居者55人、看取りは年間7名。

  平均要介護度3.9。待機者は700名。

  費用は、月7~15万円。

  看護師は常勤換算で5名いる。

  空きベッドを作らない経営管理をしている。

 


「武庫之荘ホールでの看取り」

武庫之荘ホールの渡辺洋子氏の講演

平均要介護度は、4.5。

重症者が多いため、亡くなる方も多い。

昔は半数が救急搬送していた。

しかし最近は、8割を看取っている。

利用者への説明と同意に力を入れる。

看護師は常勤換算で、2人。

 

 

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