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緩和医療の最前線
2010年11月26日(金)
くも膜下腔への持続モルヒネ投与法、ワンデイタイプのフェンタニールパッチに
ついて学びました。
何度聞いても、ユーモアあふれる講演。
楽しく勉強させていただいた。
【がん終末期の7割が、痛みを感じている】
がんでモルヒネを使用していも、80%以上が
痛みを感じている。(兵庫医大村川教授のデータ)
9割が、内服薬と貼付薬で除痛可能。
PCA(オピオイド注射)
神経ブロック
手術、放射線なども併用することが必要。
薬剤
・NSAIDs
・ガバペン⇒リリカ
・オピオイド
【市民の麻薬に対するイメージは誤っている】
・中毒
・耐性
・破壊
・手を出すな
・死ぬ前の薬
【麻薬はどこに効くのか?】
一次ニューロンの神経終末
1次から2次神経の間にも働く
【神経ブロック】
脊髄神経ブロック
内臓神経ブロック
脊髄・くも膜下ブロック
大腿部頚部骨折に対する神経ブロック
股関節ブロック
【脊髄くも膜下モルヒネ投与】
クモ膜下腔に麻薬を投与すると、経口投与より300倍効く。
歩くことができるようになる。
わずか1日2mgのモルヒネで充分除痛可能。
硬膜外投与より、持続時間が長いので在宅に適している。
海外(韓国、中国など)埋め込み型のポンプもある。
すなわちデバイスラグ。
クモ膜下腔への投与は、1978年当時からされている。
当時でも脳室内に直接モルヒネを投与していた。
【フェントステープの特徴】
・1日1回なので増量がしやすい。
・3日目に痛みが出ることが無い。
・タイトレーションがしやすい。
・患者は使い易い、看護師は使い易い。
・がん患者の半数が毎日入浴するが、
・デュロより、はがれにくい。
・かぶれにくい。かぶれても違う場所に貼れる
・直接、鉛筆で書ける。
・外部からの補強の必要がない。
がんを克服することできないが
痛みを克服することが出来る。
フェントステープは、日本人のための貼付剤
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この記事へのコメント
本日もお疲れ様でした。
今日は先生にお会いできて光栄でした。
先生の仰ったとおり、小さな漣を大きなうねりに変えていけるように頑張りたいと思います
くも膜下鎮痛(IT)は少し管理が煩雑ですが、非常に在宅に適している方法だと個人的には思いますので、機会がありましたらトライしてみる価値は十分にあるかと存じます。
今後ともご活躍を期待しております。
Posted by みどり病院 清水 at 2010年11月26日 11:46 | 返信
12月に或るグループの癌研有明病院緩和ケア病棟訪問に参加予定です。
施設見学は許される範囲となっていますが、説明と質疑応答の項目がすばらしく、学びが多そう。「患者に対する医学的、生活的、心理的ケアとスピリチュアルケア」も一項目です。今日のブログは良い予習になりました。有難うございました。
Posted by 梨木 at 2010年11月27日 11:16 | 返信
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