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本当にどこにも行き場が無い認知症患者さん
2011年01月19日(水)
認知症患者さんの、受け入れ先が本当にない。
暴れていても、足が壊死に陥っても、受け入れ先がない。
今流行りの、在宅はと言うと・・・
まず、独居者が多い。(身寄り無し)
子供が居ても、疎縁。
疎縁ならまだいい、虐待もある。
次は、介護者も認知症の場合。
いわゆる、「認認状態」だ。
一方が認知症だと、介護者も認知になることがある。
次は、介護者が、精神障害者やアルコール依存症の場合。
どちらが重症か分からなくなる。
そう言えば、今日も「介護殺人」が報道されていた。
さらに次は、周辺症状が激しい場合。
介護者が参ってしまう。
受け入れるデイケアも少ない。
ついに私は、「患者を放置すること」を提案した。
家族には、2階で患者さんを視して寝て頂いた。
これは正解だった。
しかしこれは単なる小手先。
認知症であっても、誇りはある。
移動すること、人と交わること。
美味しいものを食べたい。
イケメンと触れたい。
若い女性と触れたい・・・
こんな基本的な要求を満たしてあげれば、
本当に病気は徐々に改善する。
しかし、なかなかそれができない。
病院に入院させるのは、最悪。
介護者が地べたに寝て、倒れる。
本人は、拘束されADLは一段と低下する。
では、小規模多機能はどうか?
うーん、そこは、何と言うのか?
病院もダメ。
施設は入れない。
デイは満員。
ショートも入れない。
八方塞がり。
介護者も仕事や生活がある。
このままでは、いけない。
しかしケアマネに責任転嫁しても何も解決しない。
「認知症対策基本法」を制定して欲しい。
認知症になっても、尊厳を持って生活することを
支援する社会制度でないといけないのでは。
思いきった思考転換が必要だ。
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