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余命1週間と言われて・・・

2011年01月22日(土)

がん拠点病院の主治医に「余命1週間」と言われた患者さんが
逃げるように自宅に帰ってきた。
しかし、「退院」にはしてもらえず、「外泊」扱いで・・・
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病院では死にたくないと思って「脱出」して来られたと。
もっともだ。

しかし外泊中の患者さんには、他の医療機関は手を出せない。
しかし、患者さんは、われわれに助けを求めてくる。
そりゃ「余命1週間」と言われれば、誰でもパニックになるだろう。

がん拠点病院の、この主治医の顔を見てみたい。
バッドニュースの伝え方から、学ばなければならない。
このような医者は何とかしないと、被害者が増えるばかり。

我々は違法行為をしているのかもしれない。
しかし、保険請求などはしないので、違法性は問われないとも思う。
しかし、何か起こった時は、やはり「逮捕」されるのだろうか・・・

どうして、逃げる患者さんを「退院」させないのかな。
やはり、病院経営が厳しいからだろうか。
経営より、患者さんの心を優先できないものか。

「外泊退院」は、止めて欲しい。繰り返します。
ちゃんと退院させて、在宅医にまかせるべき。
そうすれば、死亡搬送も減り、救急隊も助かる。

このような、最も単純な連携が、なかなか出来ない。
「連携」とは、実は、最も難いいもの。
最近、しみじみ思う。

恋人関係に例えると、3角関係だ。
人間の感情が入るので上手く行かない。
10年後も「連携」は今のままなのだろかと思う時さえ、ある。

奥さんとの連携は上手くいっているのか?
子供や親との連携は上手くいっているのか?
ご近所や友人との連携は上手くいっているのか?

そして、本当の自分=内在神、との連携は上手くいっているのか?

いたるところに、「連携」だらけ。

人は一人では生きていけない。
医療も一人では成り立たない。

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この記事へのコメント

せめて1Wあるならば医療と介護の調整·支援体制を整える事ができるかもしれません 患者さん·ご家族の意向を叶えるべくもっと早い段階でのMSWの介入が望まれます
私も癌拠点病院のMSW(在宅緩和ケアコーディネーター)として最後の最後まで諦めずに患者さん·ご家族と向き合っていきたいです

Posted by msw at 2011年01月23日 12:00 | 返信

これは・・・ひどい
物や金としか思ってないですよね。
大きな病院の先生は町の先生をハナであしらう先生が多いです。
オイラの大事な利用者さんも大病院の先生の態度に憤慨していたのを思い出します

Posted by きむみ at 2011年01月23日 12:15 | 返信

>「連携」とは、実は、最も難いいもの。
>医療も一人では成り立たない。

西暦2000年3月、21世紀を前にして後にも先にも自分にとってこれ限りであろう、数百人を前にして漠然と思ってきた「目前に迫る21世紀、世界が力を合わせなければならない時代・・」という事を語りました。
まだ意識的には国とは独立したもの、日本の平和と繁栄があれば幸せ・・という意識が大半を占めていた時代でした。

国レベルでは当然それぞれの国が「地球を守る」という課題に直面し、思考していたからこそ今や環境問題や核の問題、その他あらゆる場面で国同士が力を合わせ地球を守るために連携と話し合いを進める姿が見られるようになりました。
そこにあるのは「地球を守る」という共通の課題であり一国の利害を超えた責任であると思います。
そして国同士が力を合わせ話し合いを進める様子はお茶の間にも伝わり、地球レベルで物を考える事は当然の時代となりました。

>「連携」とは、実は、最も難いいもの。・・このことは医療に限らず色々な分野で必要なことであり、自我をなくし真摯に問題に向き合う気持ちがない限り出来る事ではないと思います。
地球を守るということも一国では成り立たないように
>医療も一人では成り立たない 。・・のだと思います。

私の住む市は訪問診療をしてくれる医院は1軒もありません。
「往診」は昔の話であり、このブログを読むまでそのような医療が存在することすら知りませんでした。
現在在宅医療を行っている数少ない医院や、長尾先生が訴えておられることは千畳敷きの絨毯をひっくり返すような意識改革のように思えるのは私だけでしょうか。

医療が連携で成り立ち、一人の患者が安心して治療を受けられるような時代が来ることを切に願いたいものです m(_ _)m

Posted by ママ@一番星であったなら・・ at 2011年01月30日 09:03 | 返信

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